
以前は検査方法も確立しておらず、治療も風邪と同じだったインフルエンザ。
最近ではすっかり薬で治すことが定番、となってきましたが、副作用などもあり気になりますよね。
私の知り合いには風邪もインフルエンザも自力で治す!という方がいます。
そもそも、風邪もインフルエンザも自然治癒で治すことができるもの。
今回はインフルエンザが自然治癒するまでにかかる時間や、対処についてお伝えしていきます。
目次
インフルエンザとは
インフルエンザウイルスに感染したことで起こされる感染症です。
伝染力が強く、また潜伏期間が短いので、あっという間に流行してしまいます。
風邪とのちがいは、高い熱や関節痛、全身のだるさが主。
ウイルスが胃に入れば、おう吐や下痢などの症状を伴うこともありますが、これは風邪も同じです。
インフルエンザ薬とは?
ウイルスの増殖を止める薬です。
そのためインフルエンザにかかったらすぐに飲まないと効果がありません。
ウイルスの増殖を止めるだけで、ウイルスを殺したりすることはできないため、これを飲んだからと言ってすぐに治るわけではありません。熱が1日程度早く下がるくらいです。
自然治癒ってどうやるの?
安静にすること
寝て、余分な体力を使わないことが一番です。
ウイルスを退治するために体は熱を出して戦います。
そのため体力もとても使います。
少しでも体力をウイルスの退治に回せるよう、安静を心がけましょう。
対症療法を行う
対症療法というのは、それぞれの症状に対してそれぞれの治療をしていくこと。
たとえば咳がひどい時は咳止め、鼻水がひどい時は鼻水止めの薬を飲む、といった感じです。
おう吐や下痢を伴っている場合は特に体力の消耗が激しくなりますから、病院に行ってそれらの薬をもらいましょう。
また熱が高い場合、飲んではいけない解熱剤もあります。
病院にて相談し、解熱剤を処方してもらってください。
寒気がする時は体を温める、熱くなったら薄着をさせる
熱はそもそもウイルスを殺すために上がるものですから、「寒気がするのはこれから熱が上がるから、今のうちに体を冷やしておこう!」というのはNG。
また、「あたたかくして寝なさい」という話を昔はよく聞きましたが、これもNG!
体の熱を下げるため、体は汗を出します。
しかし熱があるのにあたたかくしてしまうと、熱が逃げることができません。
子どもが「暑い」と言う場合は、薄着をさせ寝かせてあげてください。
また熱があるときは頭でなく、脇の下を冷やす方が効果的です。
食事はどういうものがいいの?
消化というのはエネルギーを使いますので、できるだけ体に負担をかけないように、消化のいいものを用意しましょう。
油っこいもの、糖分が多いものは負担がかかるためNG。
また、ビタミンCが補給できるように、フルーツなどがおすすめ。
バナナやりんごなら消化も◎
また、高熱や嘔吐、下痢により脱水症が起きやすい状態。
水分補給はこまめに行えるようにしてあげてください。
看病する時に注意することは?
部屋を加湿しましょう
部屋が乾燥していると、ウイルスが活発になってしまいます。
必ず部屋を加湿し、他の家族にうつらないようにしましょう。
合併症に気をつける
意識がもうろうとしている、意味不明なことを言う、けいれんがあるという時はすぐに病院へ。脳炎や脳症の初期症状の可能性があります。
また、中耳炎や気管支炎、肺炎などといったものも引き起こす可能性があるので、そういった症状がみられた時は必ず受診しましょう。
まとめ
今回はインフルエンザに関する情報をお伝えしてきました。
一昔前まで、インフルエンザは対症療法しかなく、自然治癒を待つのみでした。
薬も副作用がありますから、使用には賛否両論。使いたくない場合は、医師と相談して、インフルエンザの対処の仕方などを聞いてみてください。
対症療法で進めたいことを伝えれば、そのためのお薬などを処方してくれると思います。
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