子供が寝ている時に歯ぎしりをしていたら心配になりますよね。
「歯並びに影響してもいやだし、そもそも子供って歯ぎしりをするものなの?歯が削れたりしないか心配・・・。」
こんな風に考えてしまうママもいることだと思います。
子供が歯ぎしりをするのには、成長の過程で必要な、切な理由があるようです。
歯ぎしりをする原因と受診の目安・予防法についてまとめました。
目次
■子供が歯ぎしりをする原因は何?
子供が歯ぎしりをしていてびっくりした経験がある人もいるかもしれません。
子供は歯ぎしりをしないものだと思っている人も多いかもしれませんが、実は子供の歯ぎしりは意外と多いものなのです。
大人が歯ぎしりをするよりも子供が歯ぎしりすることのほうが多く、子供の15パーセント~20パーセントは寝ている間に歯ぎしりをしていると言われています。
また、小学校高学年までには、子供の約40パーセントが歯ぎしりを経験したことがあるとも言われています。
子供が歯ぎしりをする原因は、今のところまだよくわかっていませんが、ストレスや歯が生えることが影響しているのではないかと考えられています。
■歯が生えることが影響している歯ぎしりについて
歯が生えてくることが影響して歯ぎしりをしている場合、子供の年齢によって歯ぎしりをする理由が違います。
赤ちゃんの頃の歯ぎしり
まだ赤ちゃんの頃の歯ぎしりは、上の歯と下の歯が生えてくることによって始まることが多いです。
生えてきたばかりの歯を歯ぎしりで動かし、本来あるべき顎の位置を決めようとして歯ぎしりをします。
ミルクやおっぱいを飲んでいる時は「吸う」ということに口を使いますが、大きくなってきたら「噛む」ということに意向していきますよね!
そのために顎の位置を定める必要があり、歯ぎしりで位置を調整していると考えられています。
また、顎の噛む力を付けるための行動でもあります。
歯が生え変わる頃の歯ぎしり
乳歯から永久歯に生え変わる時期に歯ぎしりをするお子さんもいます。
乳歯から永久歯に生え変わり始めるのは大体6歳前後です。
小学校高学年、12歳頃までには、乳歯から永久歯に生え変わる子供が多く、この頃に歯ぎしりをする理由は、まだ永久歯が生えそろっていないために噛み合わせが安定しないため、歯ぎしりで調整しているのではないかと考えられています。
また、この歯ぎしりという行動をすることで、永久歯が生えてくる場所を調節をしているとも考えられています。
■歯ぎしりを放っておいても大丈夫?
「うちの子歯ぎしりをしている!大変!」
こんな風に焦る必要はありません。
子供の歯ぎしりは、成長の過程で必要な行動です。
酷い歯ぎしりをしていないのであれば、そのまま様子を見てあげましょう。
ですが、あまりにも歯ぎしりが酷い場合は歯がすり減ってしまうこともあり、顎を痛めてしまうことにもなりかねません。
また、寝ている時だけでなく、日中も歯を食いしばるような様子を見せている場合は、歯医者さんか小児科のお医者さんに一度相談してみましょう。
■歯ぎしりを治す方法はある?

子供の歯ぎしりは程度が酷くなければそんなに心配する必要はありません。
ですが、気になるのであれば「マウスピース」を使ってみると良いですよ!
市販されているものもありますが、子供の顎はまだ小さく、これから成長していく過程でトラブルを起こしてしまわないためにも、歯医者さんでサイズの合うものを作ってもらうようにしましょう。
マウスピースは歯ぎしりの予防にとても効果があります。
また、歯並びが悪い場合や噛み合わせが原因で歯ぎしりをしている場合は、歯並びの矯正を行うことで歯ぎしりを改善することが出来ます。
矯正歯科を行っている歯医者さんに相談してみましょう。
■まとめ
- 子供の約15パーセント~20パーセントが歯ぎしりをしている
- 赤ちゃんの歯ぎしりの原因は顎の位置を定める目的や噛む力を付ける効果がある
- 歯が生え変わる頃の歯ぎしりは、歯並びを安定させるため
- 歯ぎしりをしていても過剰に心配する必要はない
- 歯ぎしりが酷い場合は歯がすり減ることもあるので歯科や小児科に相談する
- 歯ぎしりの予防にはマウスピースがおすすめ
- 歯並びが悪い場合の歯ぎしりは歯並びを矯正すると良い
子供が歯ぎしりをしていても、成長の過程で必要な行動であるためそれほど心配する必要はありません。
ただし、歯ぎしりがあまりにもひどい場合は歯や顎に悪影響を与える可能性もありますので、その時は歯医者さんや小児科に相談してみましょう。
子供が歯ぎしりをして驚くママもいるかもしれませんが、過剰に心配することはありません。
「元気に成長しているんだな!」と考え、子供の成長を見守っていてあげましょう。
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