フッ素を使用すると虫歯の予防をすることが出来るので、フッ素入りの歯磨き粉を使って歯磨きをすることを進めていたり、歯医者さんでも虫歯予防や治療のためにフッ素を塗ったりすることがあります。
その一方で、フッ素を使用することを推進していない意見があるのも事実です。
では、なぜフッ素を使うことは害があるとされているのでしょう?
フッ素にはどんな害があると言われているのでしょうか。
その理由についてまとめました。
目次
フッ素入りの歯磨き粉が危険と言われるにはなぜ?
一般的に歯磨き粉に使われているフッ素は、もともとはフッ化物と呼ばれているもので、一番多く使われているフッ化物は「フッ化ナトリウム」というものになります。
フッ化ナトリウムは、水酸化ナトリウムや炭酸ナトリウムをフッ化水素酸に変えることで出来ます。
このフッ化水素酸には毒性があり、神経系統を犯してしまうと言われています。
ですが、少しの量ならデメリットよりもメリットの方が強くなるので、容量を厳密に計算されて歯磨き粉に用いられています。
この容量を超えて使ってしまうと毒性が強くなってしまいますが、市販されている歯磨き粉のフッ素の量は安全な容量です。
フッ素入りの歯磨き粉を子供に使うのは危険?
フッ素の摂取量は、年齢によって上限が定められています。
この上限以上に過剰摂取してしまうと、フッ化物急性中毒になってしまう可能性もあります。
ですが、これはあくまでも過剰摂取してしまった場合によるもので、決められた容量を守って使用しているのであれば体に害を及ぼすことはありません。
でも、子供にフッ素入りの歯磨き粉を使わせるときは、歯磨き粉の量を親が管理してあげるようにし、自分でしっかりとうがいが出来るようになってから使用する方が良いです。
年齢別のフッ素入り歯磨き粉の摂取量は以下の通りです。
歯が生え始めてから2歳まで
濃度500ppmを赤ちゃんの爪の先程度のごく少量。
寝る前に一日一回行うだけで十分です。
使用するときは仕上げ磨きの時など、親が容量を管理して使用するようにしてください。
うがいが出来ない赤ちゃんはスプレータイプの物など、赤ちゃんにも使えるタイプの物を使用すると良いです。
3歳~5歳まで
濃度500ppmを5mm以下で使用
6歳~14歳まで
濃度1000ppmを1cm程度使用
15歳以上~
濃度1000ppmを2cm程度使用
フッ素が気になってフッ素入りの歯磨き粉を使いたくないという方もいますよね。
その場合はフッ素が含まれていない歯磨き粉を使うようにし、虫歯にならないような生活習慣や毎日のケアに気を付けてあげるようにしましょう。
参考⇒できるだけ安全な歯磨き粉を使いたいお母さんはこちらをチェック
フッ素入りの歯磨き粉を使うときのメリット&デメリット
メリット
フッ素入りの歯磨き粉を使うと、歯の再石灰化が促されて虫歯になった歯を修復する働きがあります。
初期の虫歯であれば、フッ素入りの歯磨き粉を使って歯磨きをすると、虫歯を修復することが出来ます。
また、世の中に多く出回っている歯磨き粉の約9割がフッ素入りの歯磨き粉で、天然の歯磨き粉に比べると10分の1程度の値段で購入することが出来ます。
フッ素入り歯磨き粉の使用量を間違えなければ、虫歯の予防効果を期待できるだけでなく、歯の再石灰化を促して自宅でも初期の虫歯を治療できるというメリットがあります。
デメリット
フッ素を必要以上に摂取してしまうと、フッ化物中毒症になってしまう恐れがあります。
特に6歳以下の小さい子供はフッ素を使用する際に注意が必要で、6歳以下の子供はフッ化物洗口をすることをしてはいけないとされています。
また、8歳未満の子供がフッ化物を塗ることも進めておらず、子供がフッ素入りの歯磨き粉を使う場合も、親が量を管理してあげる必要があります。
市販されているフッ素入り歯磨き粉でフッ化物中毒になる可能性はかなり低いですが、子供用の歯磨き粉は甘い味が付けられている物も多いので、子供が自分で歯磨き粉を付けるときに余分に付けてしまうことも考えられます。
歯磨きをするときは親が歯磨き粉の量を調整してあげると良いでしょう。
まとめ
- フッ素入り歯磨き粉が危険といわれているのは神経系統を犯してしまう毒性があるから
- フッ素入り歯磨きは摂取する量を間違えなければ虫歯予防の効果がある
- フッ素入りの歯磨き粉には歯の再石灰化を促す効果がある
- 初期の虫歯なら、フッ素入りの歯磨き粉で治療することが出来る
- 6歳以下の子供はフッ化物中毒になりやすいため、使用をするときは注意が必要
- フッ素入り歯磨き粉を使うときは、親がしっかり管理するようにする
フッ素入りの歯磨き粉が危険と言われているのは、フッ化物に中毒性があり、神経系を犯してしまう危険があるからです。
ですが、使用するときの容量を守って使えば、虫歯の予防や初期の虫歯の治療効果も期待できます。
6歳未満の子供はフッ化物中毒になりやすいためにフッ化物洗口をすることはいけないとされています。
市販されている歯磨き粉は摂取量を守られて製造されていますので、大量に使わない限りは身体に危険は及びません。
ですが、フッ素は劇薬であることに変わりはありませんので、使用するときはきちんと量を守り、子供に使用する場合は大人が管理してあげるようにしましょう。
コメントを残す