赤ちゃんの聴力検査をすると再検査が必要と診断されることがあります。
病院から再検査と言われると、自分の子供が難聴なんじゃないかと不安になってしまいますよね。
実際に再検査と診断される確率というのは世の中的にどのくらいなのでしょうか?
そして、再検査=ほぼ難聴ということになってしまうのでしょうか?
今回の記事では、その辺りの疑問についてお答えしていきたいと思います。
目次
新生児聴覚検査で再検査になる割合はどのくらい?
新生児聴覚検査には「自動聴性脳幹反応(自動ABR)」と「耳音響放射(OAE)」があります。
自動ABRは音に対する反応を脳波で調べる方法で、この方法で検査を行うと、軽度の難聴も発見することが出来ます。
一方OAEは、耳の中の内耳の機能を測定するもので、赤ちゃんに刺激音を聞かせて内耳の微弱な反応を調べるものです。
自動ABRで再検査になる確率は約1%程度で、OAEの検査での再検査になる確率は自動ABRより少し高くなります。
再検査になってしまったら難聴ということ?
新生児聴覚検査で再検査になったからと言って、赤ちゃんが難聴だとは言い切れません。
難聴の子供が生まれる確率は、大体1000人に1人〜2人と言われていますので、再検査になっても80%以上の子供は問題ないということになります。
生まれたばかりの赤ちゃんは、本当は耳の聞こえが正常でも、ママのお腹にいたときの羊水が耳に溜まっていたりして聞こえが悪くなることがあります。
生まれてすぐに行った聴覚検査に問題があっても、再検査をして問題がないということもありますので、心配し過ぎないようにしましょう。
何度か再検査をしても結果が良くなかった場合は、耳鼻咽喉科で精密検査をして詳しく調べ、赤ちゃんに難聴の障害があるかどうかを調べるようにしましょう。
そうすることで、赤ちゃんの難聴障害を早い時期に見つけてあげることが出来ます。
生まれたばかりの赤ちゃんに聴力検査をする必要性について
そもそも生まれたばかりの赤ちゃんに聴力検査を行うのはどうしてなのでしょうか?
この検査を「新生児聴覚検査」または「新生児聴覚スクリーニング」と言い、生まれたばかりの赤ちゃんの耳がきちんと聞こえているかを調べるために行う検査で、出産した病院で入院している間に受けたほうが良いとされている検査になります。
この検査は赤ちゃん全員が受けるものではなく、任意で受ける検査になるので、親の考え方によっては受けない赤ちゃんもいます。
赤ちゃんに難聴が見つかる割合は1000人に1人~2人の割合で、難聴である場合は言葉を話すことやコミュニケーションに問題が出ることがあります。
赤ちゃんの耳が聞こえにくい時、小さいうちにそれを発見することが出来るので、入院中に検査を受けることが推進されています。
生まれてすぐ新生児聴覚検査を受けることが出来なかったとき
赤ちゃんを出産した病院で新生児聴覚検査を受けることが出来なかった場合は、赤ちゃんの1ヶ月検診のころまでに検査を受けることが良いとされています。
検査を受けることが可能な場合は、この時期までに検査を受けるようにしてください。
赤ちゃんはパパやママの話す言葉を聞きながら、色々な言葉を覚えていきます。
難聴の障害があることに気が付かないまま生活していると、赤ちゃんが言葉を話す頃にようやく異変に気が付くことになります。
もしも新生児聴覚検査で問題がなかった場合でも、言葉を覚えるのが遅かったり、なかなか話をしないと感じたときは、小児科を受診して相談してみるようにしましょう。
まとめ
- 新生児聴覚検査で再検査になる確率は1%程度
- 再検査になったから難聴というわけではなく、何度か検査を行って難聴かどうかを判断する
- 赤ちゃんの1000人に1~2人が難聴障害の可能性がある
- 新生児聴覚検査は任意で受ける検査で医療保険の適用にはならない
- 産院で新生児聴覚検査を受けられなかった時は、1ヶ月検診までに受けるようにする
- 検査で異常がなくても、言葉を覚えるのが遅かったり、おかしいと思うときは小児科に相談する
生後間もない赤ちゃんは新生児聴覚検査を受けて耳の聞こえに問題がないかを調べることが出来ます。
この検査を受ければ、赤ちゃんの聴覚に異常がないかを早い段階で知ることができるため、産院で受けることが推進されています。
この検査で再検査になる確率は検査方法によって多少違いがありますが、約1%ほどの赤ちゃんが再検査を受けることがあり、再検査でも異常があれば何度か検査をしたのち、耳鼻咽喉科で精密検査を受けることになります。
検査は任意で行うものなので医療保険が適用にならないため、検査を受けない赤ちゃんもいますが、赤ちゃんの将来のことを考えても、難聴障害がある場合は早めに発見して、対策をしてあげることが大切になります。
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