
突発性発疹は熱が引いた後に発疹が出る病気で、一般的に発疹が出る場所はお腹や胸、背中などの部分です。
顔に出ることはあまりないのですが、赤ちゃんの中には顔にも発疹が出る子や、顔だけにしか発疹が出ない子、全く発疹が出ない子もいます。
赤ちゃんによって発疹の出方が違うのはどうしてなのでしょうか?
発疹が顔だけにしか出ないワケや、その原因、突発性発疹の合併症についてまとめました。
目次
突発性発疹が顔だけに出ることってあるの?
顔だけに出ることもあります。
突発性発疹の主な症状は、急に38℃~40℃の高熱が出て、熱が引いたころに赤くて細かい発疹が出てくるものです。
発疹が出る場所は、基本的にお腹や胸の辺りから出始め、その後背中の方にも広がっていきます。
手や足に出る数は少ないことが多く、顔に出ることもあまりありません。
ですが、これはあくまで一般的な症例で、中には、顔にしか発疹が出なかったり、顔にだけたくさん発疹が出てそれ以外は出なかった、高熱だけで発疹が出ないという赤ちゃんもいます。
顔だけにしか発疹が出ないのはなぜ?
突発性発疹になると、大半の赤ちゃんは胸やお腹、背中などに赤い発疹が出ます。
でも、一般的な症状とは違う発疹の出方をする赤ちゃんもいます。
このような違いが出るのはどうしてなのでしょうか?
症状に違いが出る原因は、もともと赤ちゃんが持っている免疫が関係していることや、突発性発疹の原因となるウイルスに違いがあることが理由になります。
大抵の赤ちゃんはヒトヘルペスウイルス6型というものに感染しますが、あまりメジャーではないエンテロウイルスに感染する赤ちゃんもいます。
このウイルスに感染したことで、一般的な突発性発疹とは少し違った症状になることがあります。
一般的な症状の出方と違っても、赤ちゃんに異常があるというわけではありませんので、落ち着いて対処してあげてください。
発疹の症状が酷い場合は小児科を受診し、薬を処方してもらうようにしましょう。
突発性発疹になってしまったときに気を付けること
赤ちゃんが突発性発疹になってしまったときはどのようなことに気を付ければ良いのでしょうか?
突発性発疹は急に高熱が出ることが特徴ですが、発疹が出るまで突発性発疹とわからないことが多いです。
高熱を出して体調がすぐれない時は、脱水症状を起こしてしまうことがあります。白湯やミルクなど、赤ちゃんが嫌がらずに飲んでくれるものをこまめに与えるようにし、脱水症状になることを予防しましょう。
また、通気性の良い衣服を着させ、羽織るものの枚数にも気を付け、赤ちゃんが少しでも気持ちよく過ごせるようにしてあげましょう。
こんな時は要注意!早めに小児科を受診して!
突発性発疹は、高熱が出る割には赤ちゃんが元気に過ごせることが特徴です。
万が一下記のような症状がみられる場合は、早めにかかりつけの小児科を受診するようにしてください。
- けいれんを起こした
- 熱があるうちに発疹が出てきた
- 高熱でぐったりし、辛そうにしている
- 咳や鼻水のような風邪の症状がある
- 下痢や嘔吐が酷い
このような場合、他の病気が隠れていたり、合併症を起こしている可能性もあります。
自己判断は危険ですので、小児科を受診してください。
突発性発疹の合併症
赤ちゃんが突発性発疹になってしまったとき、一番多く起きる合併症は胃腸炎です。
これも酷い症状ではなく、下痢や吐き気という程度になります。
しかし、ごくまれに重篤な合併症を引き起こしてしまうこともあるので、注意が必要です。
注意が必要な合併症は以下になります。
- 脳炎
- 脳症
- 劇症肝炎
- 血小板減少性紫斑病
赤ちゃんが意識を失っていたり、黄疸が出る・けいれんを起こす・内出血しているなど、何らかの異常が起きている場合は、急いで病院を受診してください。
まとめ
- 突発性発疹の湿疹は顔だけに出ることがある
- 顔だけにしか出ないのはウイルスや赤ちゃんの免疫の影響
- 突発性発疹の時は高熱が出るため脱水症状に気を付ける
- ぐったりしたりけいれんを起こしている時などは早めに病院を受診する
- 赤ちゃんの様子に異常がみられるときは合併症の可能性があるため一刻も早く病院を受診する
一般的に突発性発疹は胸やお腹、背中などに発疹が出ますが、中には顔だけにしか発疹が出なかったり、発疹自体が出ないという赤ちゃんもいます。
もともと赤ちゃんが持っている免疫の影響や、感染したウイルスの種類などで発疹の出方が変わることがあり、個人差があるものです。
突発性発疹は高熱が出る割に赤ちゃんが元気に過ごしていることが多い病気ですので、赤ちゃんがぐったりしていたり、何か異常がみられる場合はすぐに病院を受診するようにしましょう。
稀に重篤な合併症を引き起こすこともありますので、赤ちゃんの様子がおかしいときは一刻も早く病院を受診してください。