突発性発疹は、赤ちゃんが最初にかかる病気であると言われるほどポピュラーな病気です。
3~4日程度の高熱の後に身体に発疹が出るというのが一般的な症状ですが、中には症状が出ない赤ちゃんもいるようです。
そこで、突発性発疹の症状の出方の違いや、突発性発疹が疑わしいときの対処法についてまとめました。
似ている病気や気を付けたい合併症についてもお伝えします!
目次
突発性発疹で症状が軽いことはあるの?
赤ちゃんの突発性発疹の一般的な症状は、38℃~40℃近い高熱が3日~4日程度出て、そのあとに胸やお腹などに赤い発疹がぽつぽつと出始め、徐々に背中などにまで広がっていくというものです。
ですが、中にはこのような症状が出ずに、突発性発疹にかかったかどうかわからないまま治っていく赤ちゃんもいます。
20パーセント~40パーセントほどの赤ちゃんは症状が現れないことがあるため「うちの子は突発性発疹にならなかった」というママたちもいます。
兄弟がいる家でも、上の子は症状が現れたのに下の子はそんな症状が出ずに小学校入学を迎えたという話も良く聞かれます。
突発性発疹かどうかわからない時の対処法
一般的に言われている突発性発疹の症状が出ないで一日で熱が下がってしまったり、発疹が出ないで終わると、「ただの風邪だったのかな?」と思うかもしれません。
赤ちゃんが元気であればそのまま様子を見て過ごしても良いですが、もしかしたら違う病気の可能性もあります。
熱が下がっても数日間は赤ちゃんの様子を見てあげて、何か異常が見られたときは必ず病院に行きましょう。
突発性発疹は熱の後に発疹が出て治っていくものですが、特別な検査を行って初めてウイルスが特定され、はっきりと診断がされます。
ですが、そういった検査をすることはほとんどなく、「赤ちゃんの初めての発熱・3日~4日の発熱後の発疹という症状・身体に現れた赤い発疹」という特徴で「突発性発疹」と診断されます。
検査をしてウイルスを特定せず、症状で判断することが多いですが、高熱の時には水分補給をしっかりと行って、脱水症状を起こさないように気を付けてあげましょう。
こんな時は病院へ!突発性発疹の重い症状
突発性発疹は症状が軽く済むこともありますが、症状が重くなってしまうこともあります。
赤ちゃんに以下の症状がみられた場合は、必ず病院に行きましょう。
- 高熱が下がらない
- けいれんを起こす
- 内出血を起こす
- 意識がない
- ぐったりっとしている
- 白目が黄色くなる
- 下痢や嘔吐を繰り返す
このような症状がある場合は、突発性発疹の合併症を起こしている可能性もあります。
早急に病院に行き、お医者さんに適切な処置をしてもらってください。
突発性発疹はほとんどの赤ちゃんがかかる病気で、元気で過ごせることが多いものですが、まれに重い合併症を引き起こしてしまうこともあるため、赤ちゃんに異常が見られるときは必ず病院に行きましょう。
突発性発疹と似ている病気
突発性発疹は高熱が出て下がった後に身体に発疹が出る病気ですが、症状が似ている病気もあります。
このため、熱が出たら赤ちゃんが元気であっても、病院に行ってお医者さんに診てもらう方が安心です。
突発性発疹の症状と似ている病気には以下のものがあります。
川崎病
5日以上の発熱があり、目が充血し、手足が赤く腫れます。
首のリンパが腫れ、身体に発疹が出ます。
喉や唇が赤く腫れるといった症状もあり、この病気の怖いところは心臓や血管への合併症があるということです。
溶連菌感染症
高熱、喉の痛み、頭痛、吐き気、全身への発疹などの症状が見られます。
抗生物質を飲んで病気を治療しますが、後になって腎炎やリウマチ熱を発症することもあるため、しっかり薬を飲んで治療し、尿のたんぱくを調べる検査を行って腎炎に注意を払う必要があります。
これらの病気以外にも、高熱と発疹が出る病気があります。
自己判断は危険ですので、赤ちゃんが急に熱を出した場合は様子を見て病院を受診するようにしてください。
万が一の時のことを考え、しっかりと赤ちゃんの様子を見てあげてくださいね!
まとめ
- 突発性発疹は症状が軽く済むことがある
- 突発性発疹かどうかわからない時は、赤ちゃんの様子を見ていて異常が見られる場合は病院に行くようにする
- 赤ちゃんがぐったりしていたり、高熱が続くなどするときは必ず病院を受診する
- 突発性発疹は合併症を引き起こしてしまうことがある
- 突発性発疹と似ている病気もあるため、自己判断をすることは避ける
突発性発疹にかかってしまったとき、一般的な症状の出方をしない赤ちゃんもいます。
熱がすぐに下がって発疹が出なくても、突発性発疹の可能性がありますので、熱が下がってからも数日は赤ちゃんの様子を観察し、「何か変だな」と思ったら必ず病院に行くようにしましょう。
川崎病や溶連菌感染症といった違う病気に感染している可能性もありますし、再度高熱を出してしまうこともあるので、注意してみてあげるようにしましょう。
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