「自分の子供がO157に感染したらどうしよう?」
O157が流行しているというニュースを見るとどうしても心配になりますよね。
実際にO157は時に死亡者が出てしまう怖い病気です。
特に高齢者や子供はまだ免疫力が低く、感染すると非常に危険であります。
愛する我が子を守りたいと言うのが親心ですよね。
そこで今回は子供がO157に感染した時の症状と感染を防ぐために気を付けたい食べ物について紹介していきます。
O157というのはどんな病気?
人間の腸には大腸菌という細菌が多く存在しています。
多くの大腸菌は無害でありますが、なかには激しい下痢を起こさせる〝病原性大腸菌″という細菌があります。
病原性大腸菌は「腸管出血性大腸菌(EHEC)」、「腸管病原性大腸菌(EPEC)」、「腸管侵入性大腸菌(EIEC)」、「腸管毒素原性大腸菌(ETEC)」の4つに分かれています。
O157というのは「腸管出血性大腸菌(EHEC)」に部類され、これはベロ毒素を作り出し、激しい下痢、血便、腹痛をもたらします。
感染しやすい時期はあるの?
腸管出血性大腸菌であるO157は1年を通じて感染してしまいますが、気温が高くなってくる初夏~初秋までが最も感染者が多いと言われています。
この時期に食中毒が多発する理由は、この時期の気温が食中毒菌の増殖に適しているからです。
O157の菌は他の食中毒菌よりも非常に強いです。
他の食中毒菌が約100万個で食中毒を引き起こすとしたら、O157の菌はたったの100個程度で病気を起こしてしまうのです。
そのため、O157は感染力が非常に強く、気温が低い時期でも油断はできないのです。
O157に感染した時の症状とは?
O157の潜伏期間は4日~8日程度と言われています。
始めは風邪のような症状から始まり、軽い腹痛、吐き気、嘔吐、下痢と続いていきます。
これらの症状は一般的な食中毒と区別がつきにくくなっています。
その後激しい腹痛と血便、下痢が起こり、成人であれば通常発症後4日~8日くらいで回復してきます。
しかし「溶血性尿毒症症候群(HUS)」や「脳症(けいれんや意識障害)」を起こし、重症化してしまうと乳幼児や小児、高齢者などは死亡の危険性が高くなります。
溶血性尿毒症症候群(HUS)の症状は顔色が悪くなって(白くなったり青くなる)、全身がだるくなります。
また尿の量も減り、浮腫みも出てきて時に時に幻覚やけいれんが起こってしまう事もあります。
溶血性尿毒症症候群(HUS)は下痢や腹痛が起こった数日後に起こってきますので、お子さんの様子がおかしいと感じた時には休日や夜間であっても病院へ行き、しっかりお医者さんに診てもらいましょう。
気を付けたい食べ物とは?
O157は牛や羊や豚などの家畜の体調に多く潜んでいます。
家畜の糞便で汚染された水や食品を口にすることで人がO157に感染してしまうのです。
以上の事から、生肉や生レバーは非常に注意が必要となります。
他にも生野菜や井戸水にも同様に注意が必要です。
また野菜を食べる時は新鮮な野菜を選び良く洗ってから調理してください。
お肉、お魚、卵などは生の部分がないようにしっかり加熱しましょう。
O157菌は75度以上で1分以上加熱することで死滅します。
そのため調理する食品は生の部分がないように十分に加熱作業をしてから、与えるようしてくださいね。
そして調理した食べ物などはなるべく早く食べきるように心がけましょう。
O157菌は低温でも死滅しない菌であるため、〝冷蔵庫に入れてあるから大丈夫″と言うのは大きな間違いであります。
大量に作り置きするときは冷蔵では冷凍保存にし、解凍の際も常温解凍だと菌が繁殖してしまう危険性があるために電子レンジを使って解凍するようにしましょう。
O157に感染しないようには予防と加熱が大切
乳幼児や小児や高齢者にとってO157は非常に怖い病気の1つです。
O157に感染しないために、しっかり予防していきましょう。
当たり前でありますが、帰宅後や食事前、トイレの後はしっかり手を洗います。
お母さんも料理をする前は石鹸を使い、爪の間や手首のあたりまで手を洗い、清潔なタオルでしっかり拭きましょう。
O157は75度以上で1分以上加熱することで死滅します。
そのため食品は十分に加熱してから食べることで感染を防ぐことが出来ます。
大切な我が子をO157から守るために、パパやママたち大人も気を付けていきましょう。
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