インフルエンザに感染してしまうと、高熱や関節痛、喉の痛み、咳、鼻水などといった症状に悩まされます。
また、インフルエンザはとても感染力が強く、学校保健安全法で出席停止期間も定められています。
数年に一度のサイクルで全国的に感染が広がることがあり、日本全国でインフルエンザウイルスが猛威を振るうこともあります。
インフルエンザに感染した場合、完治までの期間はどのくらいなのでしょうか?
また、完治したと判断するには、どんなことを基準すれば良いのでしょうか?
インフルエンザ完治の判断基準と期間についてまとめました!
■インフルエンザが完治したと判断するには
インフルエンザに感染した場合、「出席停止期間」というものが定められています。
学校の出席停止期間は
「発症後5日を経過し、なおかつ解熱後2日間」
というように定められていますので、この基準を参考にして、インフルエンザが完治したかを判断します。
インフルエンザを発症して5日が経過すれば、ウイルスがほとんど検出されなくなるという研究結果があり、このことを踏まえたうえで決められた判断基準ですので、この期間を目安に判断してください。
社会人の方もこれと同じ基準にしても良いですが、それぞれの職場によって決まりがあると思いますので、そちらを確認することも大切になります。

完治と判断して登校・出社する場合、念のためマスクを着用することで、他の人にうつしてしまうことを予防することが出来ます。
出席停止の期間が過ぎて完治したと思うかもしれませんが、体内にウイルスが残っていることも考えられますので、インフルエンザから回復しても数日間はマスクを着用するようにしましょう。
■インフルエンザA型が完治するまで
インフルエンザのA型の潜伏期間は1日~3日ほどで、潜伏期間を経て発症し、約3日~5日の間ウイルスが身体の中で活動します。
潜伏期間でも感染力があります。
潜伏期間を入れると、インフルエンザに感染している期間は1週間~10日ほどになり、インフルエンザウイルスが身体の中からいなくなるのは熱が下がってから2日後になります。
「解熱後2日」と言われているのはこのためで、熱が下がってから48時間が立つと、インフルエンザウイルスの数が一気に減り、周りに感染させてしますリスクも低くなります。
「解熱」と言うのはどういう状態のことを言うのかよくわからないという人もいますよね。
解熱したというのは、普段の体温、つまり「平熱」に戻っているということです。
熱が下がって平熱に戻った日を「0日」と数え、その次の日を「1日」と数えます。

また、大人の場合は解熱後48時間でウイルスが体内から出ていきますが、年齢の低い小さなお子さんは72時間かかることもあります。
こういったことからも、周囲へ感染させてしまわないように、マスクの着用をするようにしましょう。
■インフルエンザB型が完治するまで
インフルエンザB型は、インフルエンザA型に比べて症状が軽いという特徴があります。
潜伏期間は1日~3日間で、大体3日目には発症するという特徴があります。
インフルエンザB型も、潜伏期間でも感染力があります。
インフルエンザA型に比べると高熱はあまり出ませんが、胃腸系の症状が現れ、症状が長引くことがあります。
インフルエンザB型は、熱が下がっても半日ほどでまた発熱したり、高熱が出ないというケースもあるのが特徴です。
また、熱が下がってからも咳や鼻水の症状が1~2週間続くこともあり、こういった症状が出ている間はインフルエンザB型のウイルスがまだ体内に残っていて、完治していないということになります。

インフルエンザB型は完治したかどうかの判断が難しく、いつまでも症状が続いている場合は合併症を起こしている可能性もありますので、自己判断はせずに医療機関を受診するようにしましょう。
■まとめ
- インフルエンザに感染したときの出席停止期間は「発症後5日経過、解熱後2日間」
- 発症後5日、解熱後2日でインフルエンザウイルスがほとんど検出されなくなる
- インフルエンザの潜伏期間でも感染力がある
- 解熱とは平熱に戻った状態のことで、解熱した日を0日、翌日を1日と数える
- 出席停止期間が終わってもウイルスが体内に残っていることもあるため、数日はマスクを着用する
インフルエンザは寒い時期になると流行し、感染力がとても強いという特徴があります。
学校や会社は決められた日数の間、出席・出社停止になり、周囲に感染を広げないように注意をする必要があります。
定められた完治の目安は「発症後5日を経過しかつ解熱後2日間」で、これを目安に完治したかどうかを判断するようになります。
熱が下がったからといって安易に外出してしまうと、周りに感染を広げてしまう恐れもあるため、決められた期間はしっかりと療養するようにしましょう。
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