赤ちゃんの身体に発疹が出たら、何か悪い病気ではないかと心配になってしまいますよね。
赤ちゃんの身体に発疹が出てしまう代表的な病気に「突発性発疹」というものがあります。
また、これのほかにも発疹が出てしまう病気に「ウイルス性発疹」というものもあります。
この2つの発疹の違いは一体何なのでしょうか?
2つの発疹の正しい見分け方や原因についてまとめました。
■突発性発疹とウイルス性発疹はどう違うの?

突発性発疹とウイルス性発疹の違いは感染した「ウイルス」です。
突発性発疹になる原因も、ウイルス性発疹になる原因も、どちらもウイルスに感染してしまうことが原因で起きる症状です。
突発性発疹は「ヒトヘルペスウイルス6型」というウイルスに感染してしまうことが原因で起きる症状です。
突発性発疹の場合は原因となるウイルスがわかっていますし、症状から突発性発疹と判断することが出来ますが、ウイルス性発疹の場合はウイルスの種類が多いため、何のウイルスが原因で発疹が出ているかを特定するのは大変な作業になります。
■突発性発疹とは
突発性発疹は「ヒトヘルペスウイルス6型」に感染することで発症する病気です。
赤ちゃんが突然40℃前後の高熱を出し、その熱が3~4日間続きます。
熱が下がってくると、胸やおなか、背中などに、赤い細かい発疹が出てきます。
高熱が出ているわりに赤ちゃんは元気なことが多いのですが、発疹が出る頃になると不機嫌になり、急に大きな声で泣き出したり、グズグズしながら過ごすことがあります。
発疹はかゆみなどは伴わず、2~3日ほどたてば徐々に消えていきますし、跡が残ってしまうようなこともありません。
■ウイルス性発疹とは
乳幼児が何らかのウイルスに感染すると、発疹が出ることがあります。
皮膚に出ている発疹の状態から何のウイルスに感染しているか特定するのが難しいとき、発疹の原因にウイルスが関係していると思われる時に「ウイルス性発疹」と診断されます。
発疹の出方や程度は色々あり、発疹が出てすぐに消えてしまうものも多くありますし、1週間程度発疹が出ているものもあります。
発疹が出た場合、発疹が出る2週間ほど前に風邪の症状があったことが多く、ウイルスの種類を特定しようとしても、風邪のウイルスだけでも200種類以上の物があるため、特定するのは困難な場合が多いです。
医療機関を受診する際は、前もって発疹が出ていることを伝えるようにしましょう。
万が一周囲にうつしてしまうウイルスが原因の発疹だった場合、感染を広げてしまうこともあります。
また、あせもや乳児湿疹と見分けがつかないこともあります。
■ウイルス性発疹の代表的なもの

ウイルス性発疹の代表的な疾患は、はしか(麻疹)や風疹になります。
また、一般にリンゴ病と言われているパルボウイルスB19に感染することで起きる伝染性紅斑、エンテロウイルスに感染して起こる手足口病なども、ウイルス性発疹の疾患です。
このように、ウイルス性発疹の原因となるウイルスには色々な種類があり、周囲に感染してしまうと大流行を起こしてしまうような、注意が必要なウイルスもあります。
発疹が出たときに比較的元気であれば心配はありませんが、高熱が出ていたり、ぐったりしている時には早めに医療機関を受診するようにしましょう。
また、周囲にうつしてしまうこともあるためマスクをするなどの予防対策をして感染を拡大させないようにしましょう。
■まとめ
- 突発性発疹とウイルス性発疹の違いは感染したウイルスが違うこと
- 突発性発疹の主な原因はヒトヘルペスウイルス6型に感染してしまうこと
- ウイルス性発疹のウイルスの種類はたくさんある
- 発疹などの症状からウイルスを特定できない場合ウイルス性発疹という病名が付く
- はしか、風疹、伝染性紅斑、手足口病もウイルス性発疹
- ウイルス性発疹は周囲に感染させてしまうものもあるので、感染予防をする
- 医療機関を受診するときは、あらかじめ発疹が出ていることを病院に伝えておく
突発性発疹とウイルス性発疹の違いは、感染したウイルスの種類です。
突発性発疹の原因となるウイルスはヒトヘルペスウイルス6型で、ウイルス性発疹の原因になるウイルスには色々なものがあります。
一般的に病名が付けられない、原因となるウイルスを特定できない発疹が出た場合、ウイルス性発疹と診断されますが、発疹が出る2週間前に風邪の症状があったことが多いです。
ウイルス性発疹の多くは心配のない一時的な発疹であることが多いですが、はしかや風疹である場合も考えられます。
高熱が出たときなどは、医療機関を受診して診察してもらうようにしましょう。
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