インフルエンザで誰かが亡くなったというニュースを見ると少しドキッとしますよね。
周りに聞けばほとんどの人がかかったことがあるぐらい身近な病気ですからね。
でも一体どれくらいの割合の人がインフルエンザにかかって亡くなってしまうのでしょうか?
また、その危険度は年齢によってどれくらい変わるものなのでしょうか?
今回は、インフルエンザの致死率や危険度の高い年齢についてお伝えしていきたいと思います。
目次
■インフルエンザの致死率はどれくらい?
インフルエンザの流行期になると、毎年たくさんの人がインフルエンザに感染します。
インフルエンザに感染する人の人数は、1年間で600万人~1千数百万人にものぼると推測されていて、致死率はそのうちの0.05%程度になり、インフルエンザが原因で年間1万人以上の患者さんが亡くなる年もあります。
毎年寒くなってくると流行し始めるインフルエンザですが、乳幼児や高齢者は重症化しやすい傾向にあります。
■インフルエンザの致死率が高い年齢は?
インフルエンザの致死率が高い年齢は65歳以上の「高齢者」です。
高齢者がインフルエンザに感染してしまうと、合併症で肺炎を起こしてしまう人も多く、死亡してしまう原因の60%にもなります。
特に、呼吸器に慢性疾患がある方、心臓病、腎臓病、糖尿病の方は、肺炎を起こしやすくなっているため注意が必要です。
また高齢者に次いで小さな子供の死亡率が高く、年齢の低い子はインフルエンザ脳症という合併症を起こしてしまうことがあります。
インフルエンザ脳症になってしまうと、1日~2日以内に意識障害を起こし、昏睡状態になってしまうこともあります。
短い時間で全身に症状が出て、最悪死に至ることもあります。
■インフルエンザにかかりやすい年齢

インフルエンザに感染しやすい年齢は小学生です。
学校で感染が確認されると、徐々に患者数が増えていき、時にはたった1日で学級閉鎖になってしまうほどの勢いで患者が増えることがあります。
小学校からインフルエンザの流行が始まると言われていて、その後ご家族へと感染が拡大していきます。
インフルエンザに感染しやすいのは小学生ですが、死亡率が最も高いのは65歳以上の高齢者で、これは重症の合併症を起こしてしまうことが多いためです。
インフルエンザに感染しやすい小学生や、合併症を起こしてしまいやすい高齢者は、流行期が来る前に予防接種を受けるようにしましょう。
■インフルエンザが重症化しやすい人
インフルエンザに感染してしまっても、それが死に直結してしまうという訳ではありません。
インフルエンザは高熱や頭痛、関節痛など、身体にとても辛い症状が出てしまいますが、そこから合併症を起こしてしまうことで致死率が上がっていきます。
インフルエンザが重症化して合併症を起こしやすい人達を「ハイリスク群」といいますが、このハイリスク群に当てはまる人は以下の人たちになります。
【ハイリスク群】
- 年齢が65歳以上の高齢者
- 妊婦
- 乳幼児
- 慢性呼吸器疾患(気管支喘息・肺気腫など)
- 慢性心疾患
- 腎機能障害
- 糖尿病などの代謝異常
- ステロイド内服などで免疫機能不全になっている人
これらに当てはまる人は、日ごろから予防を心がけ、うがい・手洗いなどをしっかり行うようにしましょう。
流行時は人混みを避ける・マスクをすることも大切になります。
■インフルエンザで異常行動を起こすことはある?
小さなお子様や未成年は、インフルエンザ発症後に異常行動を起こすことがあると言われています。
これは、薬を服用している場合でなくても起きることがあり、インフルエンザで発熱してから数日以内に起き、睡眠中に起こることもあります。
このため、子どもの不慮の事故を防ぐためにも、インフルエンザに感染したと診断された場合は、最低でも2日間は子供を1人にしないようにしてください。
起きている間だけでなく、寝ている間もそばを離れないようにするのが良いです。
■まとめ
- インフルエンザの致死率は感染患者数の0.05%程度
- 致死率が高い年齢は65歳以上の高齢者、次いで乳幼児
- インフルエンザに感染しやすい年齢は小学生
- ハイリスク群に当てはまる人は、インフルエンザの合併症を起こしやすい
- 小児や未成年はインフルエンザで異常行動を起こすことがある
- 小児や未成年がインフルエンザで発熱した場合、最低でも2日は1人にしてはいけない
インフルエンザに感染した場合、合併症を起こしてしまうと死亡するリスクが高くなります。
特に、65歳以上の高齢者は致死率が高く、合併症の6割が肺炎です。
次いで多いのは乳幼児になり、これらの年齢の人はインフルエンザに感染しないようにしっかり予防するのが良いでしょう。
また、慢性呼吸器疾患や慢性心疾患、腎機能障害、糖尿病などの人のようにハイリスク群に当てはまる人は、インフルエンザに感染してしまうと重症化する恐れがありますので、感染しないように予防を心がけましょう。
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