最近また暑さが増してきましたね。
これからの時期恐いのは、脱水症。
子どもは大人より体の中の水分の比率が多いため、脱水症を起こすと大人よりも重篤な症状になりやすいんです。
でも子どもや赤ちゃんの場合、脱水症がどんなものかも知らないので、言葉で伝えるのは難しいこと。
大人がいち早く気がついてあげられるように、見分け方や対処法を学んでおきたいですね!
目次
脱水症とは?
脱水症とは、体の中の「体液量」が不足した状態のこと。
体液量とは、体内の全部の水分量のことです。
体液には水だけでなく、電解質(ナトリウムなどの塩分)も含まれています。
汗がしょっぱいのはこのナトリウムなどの塩分が含まれているから。
汗をかくと水分だけでなく、塩分も体から失われていくんです。
夏場は水分だけでなく、塩分も補給した方がいいというのはこのためなんですね。
最近は夏になると塩飴なども人気ですよね♪
以前祖母が
「夏になると夜中足をつって起きちゃう。友だちに塩を少しだけ舐めるとよくなるよって言われて試してみたら、本当に治ったのよ~」
と話していました。
電解質が足りなくなると、骨や筋肉から電解質が失われ、しびれや脱力、足のつりといった症状が出てきます。
同じような体験をした場合は、一度試してみてくださいね!
脱水症には3種類ある!
ひとくくりに脱水症と言っても、3種類あるのをご存知ですか?
タイプ別に見分け方や対処もちがうので、注意が必要です!
①高張性脱水
こちらは水分が多く失われたことによって起こる脱水症です。
多くの方は「脱水症」というと、こちらをイメージすると思います。
水分を必要な分だけ摂れていなかったり、また激しい運動などで急に大量の汗をかいたりした場合に起こります。
赤ちゃんや子どもは自分で必要な分だけ水分を摂ることが難しいので、乳幼児に多いのがこのタイプです。
症状には、発熱、激しい喉の渇き、口腔や皮膚の乾燥、ぼんやり又は興奮している、といったものが挙げられます。
発熱は熱中症の初期症状とも言われているので、注意が必要です。
②等張性脱水
水分も電解質も同じくらい不足している時に起こります。
喉が渇きがあるため、水分を多く摂取してしまい、結果的に③の低張性脱水になってしまうことも。
③低張性脱水
電解質が多く失われた状態です。
特に下痢・おう吐の後に起こりやすいのがこちら。
下痢やおう吐では、水分よりも電解質の方が多く失われてしまうのです。
また、汗や下痢・おう吐の時に、水分のみを摂取してしまうとこちらが起こりやすくなります。
電解質も失われているので、できるだけ電解質も摂取するようにしましょう。
隠れ脱水とも言われているこちら。
発熱や喉の渇きといった症状が少なく、初期は自覚症状があまり出ないため、気が付いたら進行していたというケースも!
進行すると全身倦怠感、眠気、手足の冷え、脈が弱くなるといった症状が現れます。
もしも脱水症状が出てしまったら?
先程説明した3タイプの内、どの症状に当てはまるかを見て対処しましょう。
①の高張性脱水の場合は、水分が不足し、体の塩分濃度が高まっていますので、水分を摂ってあげることが大切です。
②の等張性脱水の場合は、見分けが難しいですが、塩分、水分共に摂るようにしましょう。
③の低張性脱水の場合は、塩分の補給を。
市販のOS-1やポカリスエットなどに体に必要な電解質が入っていますので、それらで水分補給するといいですね。
また塩飴などを舐めるのも効果的です。
脱水症にならないために、気をつけたいこと!
大切なのは、やはり水分補給!
特に病気などで発熱、下痢、おう吐をしている場合は、脱水症が起こりやすいのでこまめに摂るようにしましょう。
また、水分は一度にたくさん摂取するより、こまめに、小分けに摂る方が効果的ですよ♪
一度にたくさん摂ると、不要な分はすべて尿などで排出されてしまうんです。
特に小さいお子さんの場合、自分で意識して摂ることができませんから、そばにいる大人がこまめに摂取できるよう援助してあげることが大切です。
水分補給にお茶やジュースは不向き?!
緑茶や紅茶など、お茶に含まれているカフェインには利尿作用が。
特に緑茶にはたくさんカフェインが入っていますので、水分補給にはおすすめできません。
またジュースなど、お砂糖が入ったものは余計に喉の渇きを増してしまいます。
水分補給には、ノンカフェインでミネラルも入っている麦茶や水、汗をたくさんかくときはポカリスエットなどの塩分が入っているものを選びましょう!
まとめ
脱水症というと、「水」が入っているため、「水分が失われた状態」というイメージがありますよね。
塩分不足からも起こることもあるのは、ちょっと驚きです!
また塩分不足の脱水症は自覚症状が出にくいというのが怖いですね。
夏は熱が出る感染症も多く、脱水症になりやすい時期。
こまめな水分・塩分補給を心がけて、元気に夏を乗り越えましょう!
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