新生児一過性多呼吸で後遺症が残る確率は?入院期間はどのくらい?

生まれたばかりの赤ちゃんの中には「新生児一過性多呼吸」という診断をされてしまうことがあります。

元気に生まれてきたと思ったらなんだか大変な病気になってしまったのではないかと心配になるママもいることでしょう。

ですが、この病気は珍しいものではなく、大変な症状になる事もありません。

今回は新生児一過性多呼吸と診断されたときに後遺症が残る確率入院期間、治療方法などについてお伝えします!

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新生児一過性多呼吸で後遺症が残る確率は?

新生児一過性多呼吸と診断されたときに赤ちゃんに後遺症が残ってしまう確率はほとんどありません

呼吸が出来ないと、脳に後遺症が出てしまうのではないかと心配になるかもしれませんが、そういったことも起こりません。

新生児一過性多呼吸は呼吸器疾患の中では症状が軽いもので、治療にかかる時間も短く、その後の経過も良好に過ごすことが出来ます。

ですがまれに「気胸」という、肺に穴が開いてしまう合併症が起きてしまうことがあります。

新生児一過性多呼吸で入院する期間は?

新生児一過性多呼吸での入院期間はそれほど長くなることはありません。

新生児一過性多呼吸は赤ちゃんの肺に肺液というものが溜まったままになってしまうものですが、この水は通常であれば1日~3日程度、長くても1週間ほどで症状が改善していきます。

約1週間もあれば正常に呼吸できるようになりますので、入院期間も長引くことはないでしょう。

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新生児一過性多呼吸の症状

新生児一過性多呼吸の場合は、赤ちゃんが産まれてから6時間以内に以下のよう症状が見られます。

  • 呼吸が早くなる…1分間で60回ほどの呼吸をするようになります
  • 陥没呼吸…赤ちゃんの胸がペコペコ凹みます
  • 呻吟(しんぎん)…呼吸をするときにうめき声のようなものが出ます
  • チアノーゼ…唇や肌が紫色になります

赤ちゃんが産まれてから6時間以内に上記のような症状が見られたときは新生児一過性多呼吸を疑います。

この時、胸部X線検査を行って診断をすることになります。

生まれてから6時間以上たって呼吸症状が改善しない場合や悪化している場合は、心臓の超音波検査や血液検査を行うこともあります。

新生児一過性多呼吸の治療方法

新生児一過性多呼吸の治療は、主に酸素吸入をすることで赤ちゃんの呼吸を手助けするものになります。

これを行うだけで症状の改善が見られます。

ですが、まれに症状が改善せずに重い症状になってしまった場合は、人工呼吸器を使った治療や肺サーファクタント充填療法を行って呼吸をサポートすることもあります。

NICUなどに入って治療している赤ちゃんの姿を見ると大変な病気になってしまったのではないかとパニックになるかもしれませんが、この病気は大変な病気ではなく、赤ちゃんにはよく見られるものです。

あまり心配せずに治療の様子を見守るようにしましょう。

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新生児一過性多呼吸になりやすい赤ちゃん

帝王切開で生まれた赤ちゃん早産で生まれた赤ちゃんは新生児一過性多呼吸になるリスクが高くなってしまいます。

赤ちゃんはママのお腹の中にいるときは「肺液」というもので肺の中が満たされていますが、生まれる時期が近づくと肺液は少しずつ減っていきます。

産道を通って外に出てくるときに圧迫されて肺から肺液が押し出され、赤ちゃんが産声を上げたと同時に肺の中が空気で満たされるようになります。

ですが、産道を通らないで生まれてきた帝王切開の赤ちゃんは肺を圧迫して肺液を押し出すことが出来ず、早産の赤ちゃんも肺液が減少しない状態で生まれてくることになるため、新生児一過性多呼吸になる割合が高くなると言われています。

新生児一過性多呼吸にならないために出来ること

赤ちゃんが新生児一過性多呼吸になってしまうことを防ぐためには、赤ちゃんがお腹の中にいるときにママが健康的で規則正しい生活をすることが大切になります。

飲酒や喫煙は当然してはいけませんし、バランスの良い食事を心がけることも大切になり、ます。

しっかりと妊婦検診を受け、赤ちゃんとママの健康管理を行うようにしましょう。

ママが体調を崩してしまったときには無理をせず、きちんと身体を休めてください。

早産や帝王切開になるような生活をしないように心がけることが大切になります。

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まとめ

  • 新生児一過性多呼吸で後遺症が残ることはほとんどない
  • 合併症としてごくまれに気胸になってしまうことがある
  • 入院期間は長くても1週間程度
  • 新生児一過性多呼吸の症状は生まれて6時間以内に呼吸状態の悪化が起きる
  • 赤ちゃんに酸素を吸入することで呼吸をサポートして治療を行う
  • 帝王切開や早産で生まれた赤ちゃんは新生児一過性多呼吸のリスクが高くなる

新生児一過性多呼吸と診断されても、1日~3日ほどで症状は良くなります。

長い場合でも1週間程度で良くなり、後遺症が残ることもほとんどないため過度の心配はしなくても大丈夫です。

帝王切開で生まれた赤ちゃんや早産で生まれた赤ちゃんは、新生児一過性多呼吸になるリスクが高くなると考えられています。

妊娠期間中に健康的な生活を送るように心がけ、帝王切開や早産になってしまうことを予防しましょう。

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