子供に嘔吐と下痢の症状!熱なしの場合に考えられる病気と対処法

少し前まで元気に遊んでいたのに、急に嘔吐や下痢といった症状が出始めるとびっくりしますよね。

体調が悪いなら熱があるかもと測ってみても熱はない。
こんなにつらそうなのにどうして?と、不安になりますね。

嘔吐や下痢には脱水症状などの心配もあり、何か大きな病気でも隠れていたらどうしようと救急病院に駆け込みたくなることもあるかと思います。

今回は、発熱はしていないのに嘔吐や下痢を起こしてしまう病気や、その時の対処法などについてご紹介していきたいと思います。

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子供が熱もないのに嘔吐・下痢!どんな病気が考えられるの?

熱がないのに嘔吐・下痢を繰り返す症状が出たときに疑う病気として「乳幼児嘔吐下痢症」があります。

ウイルスによる胃腸炎で感染性胃腸炎とも呼ばれ、だいたい突然の嘔吐で発症します。

1日のうちに数回の嘔吐を繰り返し、その後下痢の症状が現れます。下痢の期間は長く続きやすく、1週間くらいかかることもあります。

多くの場合は発熱を伴わないですが、まれに39℃近い熱がでることもあります。

嘔吐や下痢を繰り返していると脱水症状を起こす危険性があるので、全身状態や子供の様子に注意が必要です。

嘔吐下痢症(感染性胃腸炎)の原因は?

体内に侵入したウイルスを追い出そうとして、嘔吐や下痢がおこります。
ウイルスは何種類かありますが、代表的なのはノロウイルスとロタウイルスです。

ノロウイルス

潜伏期間は1~2日。
一年を通して感染しやすいウイルスですが、秋の終わりから冬にかけて感染力を増すのがノロウイルスです。
少し前まで元気いっぱいだったのに、急に嘔吐が始まり食べたものを吐ききるまで嘔吐が続くことがあります。

ロタウイルス

潜伏期間は2~4日。
冬から春にかけて感染力をまし流行するウイルスです。
おもに乳幼児(0~2歳)の赤ちゃんがかかりやすい感染症です。
ノロウイルスよりも重症化しやすく、症状が長引くことも多く感染力が非常に強いです。
そのため5歳までに、ほぼすべての子供が一度は感染するといわれています。

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嘔吐・下痢の時の対処法は?

子供が吐き始めるとびっくりして慌ててしまいますよね!
我が家でも、初めての嘔吐下痢の時はなんの対策も情報もなく大慌てでした。

まず嘔吐が始まったら、嘔吐物でのどを詰まらせないようにしてあげましょう
できれば体を少し起こした状態がいいのですが、体力が落ちて横になっていないとつらいようでしたら横向きに寝せて、上半身が少し高くなるようにバスタオルなどをたたんで体の下に入れてあげましょう

嘔吐が始まると脱水が心配で、つい水分や食べ物をあげたくなるかと思いますが、その刺激でさらに吐いてしまうこともあるので、まずは吐き気が治まるまで胃腸を休ませてあげましょう

吐き気は数時間で治まることが多いので、落ち着いてきたら水分からゆっくり与えてください。その際冷たいものではなく、常温のお水や温めのものにしてあげましょう。

食べ物ですが、できれば1日程度経過してからのほうが望ましいです。
でも子供って食べたい!!と思い始めたらその欲求は抑えられないですよね。

食べたいという気持ちが出てくるということは吐き気が治まってきたとも考えられますので、そのタイミングから消化の良いものを与え始めるといいでしょう。刺激物や脂っこいものは避けてください。

また、下痢は長く続く場合があります。

おむつをしている子供の場合、かぶれやすくなってしまいます。
おしりふきで強くこすったりせずに、座浴をしたりシャワーで洗い流してりして清潔を保ちましょう。

病院に行くタイミングはいつ?

吐き始めたらすぐに病院に連れて行きたくなりますが、すぐに連れて行くと病院に向かう道中で何度も嘔吐を繰り返してしまうことがあります。

実際私は慌てて病院に連れて行ったら、その道中のバスで子供が吐き始めてしまい、結局途中でバスを降りてしまいました。

強い吐き気は数時間で治まるといわれています。

嘔吐の間隔が空いてきたり、吐き気が治まり始めたら病院に向かうといいでしょう
その際、嘔吐の回数や嘔吐物の状態など医師に伝えられるようメモしておくことをお勧めします。

ただし、意識がないや何時間も吐き続けているというときなどはすぐに受診をしましょう。

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嘔吐物や下痢の処理の注意点。二次感染を防ごう!

嘔吐物や排泄物には大量のウイルスが含まれています。
家族内での感染を防ぐためにも処理をする際に大切なポイントがあります。

汚れてしまったらすぐに処理を始めましょう。ウイルスは乾燥すると広く拡散してしまいます。

1)使い捨てのマスク・ビニール手袋(2重にして使う)・エプロンを用意する。

我が家ではこの用意がなく大変な思いをしたので、今では常備してあります。
汚れ物の処理の時だけでなく、ガーデニングや料理の時など、生活の中でも使うことができるとの常備しておくと安心ですね。

2)処理をする人以外は離れる。できれば別のお部屋へ。

どうしても気になって兄弟姉妹がお部屋に入ってきてしまうことがあるかもしれません。飛沫感染の恐れがあるので、できれば別の部屋もしくはできる限り遠いところで待ってもらいましょう。

3)塩素系漂白剤を薄めたものなどの消毒液を用意する。

塩素系漂白剤を水で薄めて0.1%以上の消毒液を作りましょう。
例)水1ℓに塩素系漂白剤20ml

4)換気を十分に行う。

窓を2か所以上開けたり換気扇を回したりしましょう。

5)汚れてしまった場所だけでなくその周りも洗浄する。

ウイルスは高く舞うことがあるので壁や周りの床なども洗浄して消毒をしておくと安心です。

6)最後に手はしっかり洗い、消毒液などを使う。

ビニール手袋をしていても最後はしっかり手洗い消毒をしておきましょう。

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発熱のない嘔吐・下痢のまとめ

・なんらかのウイルスに感染している場合が多い。
・吐きはじめは水分補給なども無理をせず休ませる。
・二次感染で感染拡大しないように適切に処理をする。

吐いてしまったからすぐに処理をしていたら、別の場所でまた吐いてしまった!もうずっと嘔吐物との格闘!なんていうこともありました。

嘔吐や下痢は本人がつらいのはもちろん、看病する人も回復をまつ家族もつらいですよね。
1日でもはやく回復できるよう、二次感染対策などしっかりして乗り越えていきましょう。

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