日本には「冬至にはゆず風呂に入る」という習慣があります。
子供と一緒に日本の風習や文化に触れ合うことが出来るのはとても良いことですよね!

きっとそんなふうに思うママさんもいらっしゃるのではないでしょうか。
「赤ちゃんがゆず風呂に入っても問題はないのか?」
「赤ちゃんに湿疹がある時やアトピー性皮膚炎の赤ちゃんはゆず風呂に入ってもいいの?」
「ゆず風呂に入ることでどんな効果が得られるの?」
そんな悩めるママたちに、赤ちゃんがゆず風呂に入って良い時期とお肌への効果・入り方についての情報をお伝えします。
目次
■赤ちゃんはいつからゆず風呂に入っていいの?
日本には「冬至になるとゆず風呂に入って身体を温め無病息災を祈る」という習慣が昔からありますが、月齢の低い赤ちゃんがゆず風呂に入るとお肌に刺激が強すぎることがあります。
ゆず風呂に入ると、お肌にピリピリとした刺激を感じることがありますが、これはゆずの皮に含まれているリモネンという成分の影響になります。
赤ちゃんは大人に比べて皮膚の厚さが半分ほどしかないため、リモネンの影響を受けやすくなってしまいます。
月齢の低い赤ちゃんやオムツかぶれ、乳児湿疹などの肌トラブルを起こしている赤ちゃんはゆず風呂に入れないほうが良いです。
赤ちゃんによってお肌の強さに個人差はありますが、目安としては1歳半~2歳前後まではゆず風呂に入らない方が良いですね!
■ゆず風呂の効果は?お肌スベスベになれる!

ゆず風呂には血行を良くするという効果があるため、冷え性の改善や肩こり・腰痛にも効果があります。
体が温まることによって風邪の予防効果も期待出来ますし、お肌にも嬉しい効果が期待出来ます。
ゆずに含まれているビタミンCは柑橘系の植物の中でも多く、ゆずに含まれているクエン酸にはお肌の汚れや毛穴の汚れ、古い角質をキレイにする効果もあります。
お肌に膜を張って水分を逃がさないようにしてくれますので、保湿効果も期待出来るのです。
また、毛細血管の働きも活発になるため、小じわやシミ・そばかすを改善する効果もあり、肌荒れを防いで水分や油分を補ってくれることも期待出来ます。
■ゆず風呂の入り方について
ゆず風呂はお肌が敏感な人には刺激が強いことがあります。
この場合、ゆずをカットしてお風呂に入れると、肌への刺激が強くなりすぎることがあるため、お肌が弱い人がゆず風呂に入るときはカットせずにそのままお風呂に浮かべて入るのがおすすめです。
5個~10個ほどお風呂に浮かべると風情を感じて良いですね!
他にも、ゆずの皮をむいて3日前後乾燥させてお風呂に入れるという方法も、お肌への刺激を抑えることが出来ますよ!
ゆずを半分にカットしたり、輪切りにしてお風呂に入れると、ゆずの香りや成分をより感じることが出来ます。
掃除が大変になるため、手ぬぐいでくるんだり洗濯ネットに入れるようにしてお風呂に浮かべましょう。
■冬至にゆず風呂に入るのはどうして?
日本には昔から冬至にゆず風呂に入る習慣があります。
ゆず風呂には血行促進を促して体を温め、風邪を予防するという効果があります。
また、ゆずは香りが強いため悪いものを追い払ってくれるという考え方があり、邪気を払って身を清めるということに最適と考えられてきました。
病気にも強いゆずの木を習って、ゆず風呂に入って無病息災を祈願するという風習もあります。
運を呼び込む前にゆず風呂に入って邪気を払い、身を清めるという意味があるようです。
冬の寒さが非常に厳しい冬至にゆず風呂に入ることは、昔の人が考えた健康に生活していくための生活の知恵だったようですね!
■冬至にはカボチャも食べる

冬至にはゆず風呂に入るほかにも「カボチャを食べる」という習慣もあります。
カボチャは長期保存が出来るため、現代のように食料が豊富でなかった時代には重宝されていた食材です。
カボチャは収穫してすぐに食べるのではなく、少し寝かせておいたほうが栄養が増えるため、食材の少ない冬に向けてカボチャを保存して食べていました。
カボチャを食べることには以下のような意味があります。
カボチャを食べることで体の中から温まり、免疫力を高める効果があります。
身体を温めて風邪を予防し、寒い冬を乗り越えるために食べられるようになりました。
また、厄除けの意味もあるため、ゆず風呂と合わせて冬至の時に取り入れるようになりました。
こちらにも昔の人の知恵が働いているのですね!
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■まとめ
- 月齢の低い赤ちゃんがゆず風呂に入ると肌への刺激が強すぎることもあるため1歳半~2歳頃になってから入るようにする
- ゆず風呂には古い角質を落として毛穴を綺麗にする効果があり、保湿効果も期待出来る
- 敏感肌の人はゆずをカットしないで丸ごと入れることで刺激を抑えて入浴することができる
- ゆず風呂には風邪を予防する効果があり、邪気を払う・身を清めるという意味がある
- 冬至にはゆず風呂に入ることに加えてカボチャを食べる習慣がある
赤ちゃんにはゆず風呂の刺激が強すぎることがあるため、お肌に炎症を起こしている時はゆず風呂に入らないほうが良いです。
また、お肌が薄くて敏感なため、1歳半~2歳頃になるまではゆず風呂に入ることを控えましょう。
ゆず風呂に入るとお肌を綺麗にしてスベスベにする効果があり、保湿効果や肌荒れを予防する効果も期待出来ます。
血行を促進して体を温めてくれるので、風邪の予防にも効果が期待出来ます。
赤ちゃんがゆず風呂に入れるようになったら、日本の風習や文化を知るためにも一緒にゆず風呂を楽しむと良いですね!