赤ちゃんが怪我をして出血してしまったとき、どうしたら良いかわからずにパニックになってしまうこともありますよね。
なかなか血が止まらない時や、傷口に砂や異物が入ってしまったときなど、赤ちゃんも痛がって泣き止まないこともあります。
我が家の長男は歩けるようになってすぐの頃、転んでおでこをぶつけて切ってしいまい、傷口を縫った経験があります。
母親の私がしっかりしなくてはならないのですが、なかなか血が止まらずに少しパニックになってしまいました。
赤ちゃんが怪我をしてしまったときは、ママが慌てずに対処してあげることが大切!
そこで今回は、赤ちゃんが怪我をして出血してしまったときの対処法と、正しい消毒方法についてお伝えします。
目次
怪我で出血した!まずは止血を
赤ちゃんが怪我をして出血した時、まずは血を止めてあげることが大切になります。
怪我をした傷口に砂や汚れが付いている場合は、汚れを流水で洗い流して止血してあげましょう。
痛くて泣いてしまうこともありますので、強くこすることはしなくて良いですが、傷口に砂などの汚れが付いたままの状態だと、ばい菌が入って傷口が化膿してしまうこともあります。
また、砂などの汚れが付いたまま傷口が閉じると、皮膚の中に入ったままの状態にもなりますので、傷口に汚れがある場合は必ず綺麗にしてから止血をするようにしてください。
清潔なガーゼやタオルなどで傷口を手で押さえて止血をしましょう。
怪我をしたときの正しい消毒方法は?
今までの常識では、怪我をしたときは「傷口を消毒」→「傷を乾かす」→「ガーゼや絆創膏で傷を覆う」→「かさぶたを作る」というのが正しい傷の治療手順とされてきました。
ですが、最近では「湿潤療法(モイストヒーリング)」という傷の治療方法が一般的になってきています。
この方法は「消毒をしない・傷を乾かさない・ガーゼなどで傷口を覆わない」という方法で、傷を乾燥させずに細胞を再生しやすくするというものになります。
湿潤療法(モイストヒーリング)の正しいやり方

湿潤療法(モイストヒーリング)は、ラップと白色ワセリンを使って簡単に行うことが出来ます。
- 傷口を流水で洗い流して綺麗な状態にする
- 血が出ている場合は綺麗なガーゼなどで止血を行う
- ラップフィルムにワセリンを塗る
- ラップフィルムに塗ったワセリンが傷口にあたるようにラップで覆う
- 毎日ラップを取り換えて傷の観察を行う
上記のような手順で傷口の治療を行ってください。
湿潤療法(モイストヒーリング)で注意すること
湿潤療法(モイストヒーリング)を行って傷の経過を観察する場合、怪我をしてすぐの時は傷口から浸出液というものが出てくるため、最初のうちは1日2回程度ラップを交換してください。
上記で紹介した手順で傷口の治療をしましょう。
この時、傷口の状態が悪化しているようであれば、この方法で処置を行うことはやめて、病院に行くようにしてください。
- 傷口が化膿してきた
- 傷口が赤く腫れている
- 傷口が熱を持ってきた
このような症状が現れてきたときは、処置を中止して病院を受診しましょう。
怪我で病院に行くときの目安は?

怪我をしてしまったとき、怪我の状態によっては自宅で対処できないものもあります。
その場合は病院で治療をしてもらうようにしてください。
- 傷口が大きく、なかなか血が止まらない
- 傷口が深く、細胞や神経を傷つけている可能性がある
- 痛みが治まらず、熱を持ってきた・腫れてきた
- 手指や足指を切断してしまった
- ガラスの破片などが身体の中に入って取れない
- 顔や頭からの出血
- 顔に傷が残りそうな怪我
- 動物に噛まれた
- 汚れた物(錆びた鉄など)で怪我をした
動物に噛まれてしまった場合は身体の中に菌が入り込んで重い症状を引き起こしてしまう可能性があるため注意が必要です。
また、錆びた鉄のような汚れたもので怪我をしてしまった場合も、「破傷風」になってしまう恐れがあります。
病院を受診して治療してもらいましょう。
まとめ
- 赤ちゃんが怪我をしてしまった場合、流水で傷口綺麗にしてからしっかりと止血を行う
- 血が止まった後は、傷口を乾燥させない「湿潤療法(モイストヒーリング)」という処置を行う
- 湿潤療法(モイストヒーリング)は「消毒をしない・傷を乾かさない・ガーゼなどで傷口を覆わない」という処置の方法
- 湿潤療法(モイストヒーリング)はラップと白色ワセリンを使って行いことが出来る
- 怪我が酷い場合や湿潤療法(モイストヒーリング)でも症状が良くならない場合などは病院を受診する
赤ちゃんが怪我をしてしまった場合、以前は傷口を乾燥させて治療することが良いとされてきました。
ですが最近では、傷口を乾燥させず消毒を行わない「湿潤療法(モイストヒーリング)」という方法で傷口を早く完治させるというものが一般的になってきています。
白色ワセリンとラップを使えば、自宅でも簡単に処置をすることが出来ますが、傷口が深い場合や酷いけが、湿潤療法(モイストヒーリング)で症状が良くならない場合などは、小児科などの病院を受診して治療してもらいましょう。
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