
子供が白っぽい下痢をしたときは、ママもびっくりしてしまうことでしょう。
白いうんちが出るなんて想像もできないことですよね。
でも、病気やウイルスが原因で白っぽい下痢が出てしまうことがあり、小さい子供の場合は激しい症状が出て脱水症状を起こしてしまう危険もあるのです。
子供の下痢が白っぽい色の時はどのようなことが原因になるのでしょうか?
今回は、子供が白っぽい下痢をしたときに考えられる病気や予防方法についてお伝えします。
白っぽい下痢は大丈夫?ロタウイルスが原因かも!
子供が白っぽい下痢をしたときは「ロタウイルス」というウイルスが原因の可能性があります。
最初に現れるのは嘔吐の症状が多く、激しい嘔吐が始まってから1日~2日経つ頃に下痢の症状が始まります。
- 白っぽい下痢が特徴で、少し酸っぱい匂いがする
- 発熱をともなうこともあり、下痢は一日に10回以上出ることもある
- 冬頃から感染が拡大して行き、春先に流行のピークを迎える
- 赤ちゃんや幼児に感染することが多く、大人にも感染することもある
我が家の子供は2歳の頃にロタウイルスに感染して、一日何十回も嘔吐や下痢をして脱水症状を起こしてしまい、そのまま入院したことがあります。
脱水症状を起こさないようにこまめに水分補給をさせようと思っても、嘔吐の症状が酷すぎると水分補給が間に合わないこともあります。
小さいお子さんが嘔吐を繰り返して下痢もしている時は、水分を補給出来ないこともありますので、早めに病院を受診しましょう。
ロタウイルスの治療方法

ロタウイルスに感染して激しい嘔吐や白い下痢の症状が見られるとき、脱水症状を起こしてしまう危険が高くなります。
病院に行って治療をしてもらいたいと思っても、ロタウイルスに効果のある薬がないため、脱水症状をおこしてしまわないように対策を行いながら症状の改善を待ちます。
下痢が酷いからと言って下痢止めを飲ませようとしてはいけません。
下痢を止めるとうんちで外に排出されるはずのウイルスが身体の中に残って、症状を長引かせてしまう可能性があります。
病院を受診すると整腸剤が処方されることがあるため、整腸剤を飲ませて様子を見ながら、脱水症状を起こさないようにしっかり看病を行ってください。
ロタウイルスの予防方法
ロタウイルス予防にはワクチンの接種が効果的です。
完全に感染を予防することは出来ませんが、ロタウイルスに感染したときに重症化してしまうことを防ぐことが出来ます。
ロタウイルスに感染して重症化してしまうと、脳炎を起こしてしまうこともあります。
ですが、ワクチンを接種することによって感染する患者が7割~8割減少するだけでなく、重症化の例も9割以上減少したという報告もあります。
また、うがいや手洗いをすることでもロタウイルスの感染を予防することが出来ますので、外から帰ったあとなどは手をよく洗ってロタウイルスを洗い流しましょう。
こんな時も白っぽい下痢が出る!
ロタウイルスのほかにも白っぽい便が出るも病気もあります。
生後1ヶ月頃の新生児の頃にわかる病気です。
便に色を付ける胆汁が、胆道が狭かったり詰まっていることが原因で出てこなくなり、便の色が白っぽくなることがあります。
手術をする必要があり、生後60日以内に手術を行うのが良いとされていいます。
胆のうに菌が入り込んでしまうことで起きるもので、発熱や腹痛を伴うことがあります。
便の色よりも腹痛や発熱の症状で病気が発見されることが多いです。
乳糖を消化する酵素が少なくなって充分に働かなくなって消化不良を起こしてしまう症状です。
乳糖が消化できなくなることで便の色が白くなったり、下痢が出てしまうことがあります。
まとめ
- 子供の下痢が白っぽいときはロタウイルスが原因の可能性がある
- 激しい嘔吐や下痢の症状で脱水症状を起こすことがあるため、様態の変化に注意する
- ロタウイルはワクチンを接種することで症状を軽くし、重症化を防ぐことが出来る
- うがいや手洗いをしっかり行うことでロタウイルスを予防することが出来る
- 胆道閉塞症・胆のう炎・乳糖不耐症でも白い便が出ることがある
子供が白い下痢をしてしまったときはロタウイルスが原因になっていることがあります。
ロタウイルスは激しい嘔吐や下痢が特徴で、酸っぱい匂いがします。
一日に何度も下痢をしたり、嘔吐をすることで脱水症状を起こしてしまう危険があるため、水分補給をこまめに行うことが大切になります。
症状が酷い場合は点滴で水分を身体に入れる必要もあるため、様子がおかしいときは早めに病院を受診してください。
白い下痢や便が出るときは病気の可能性がありますので、小児科を受診するようにしましょう。