子供の肺炎の症状や原因は?入院治療は絶対に必要?人にうつるって本当?

001305

「肺炎は怖い病気」

「肺炎にかかったら入院しないといけない」

そんなイメージがある方も多いと思います。

現在も肺炎は、日本人の死亡原因第4位、高齢者の場合はトップということもあり、とても怖い病気であるイメージが強くなっています。

しかし軽い肺炎は風邪のときなどにかかっていることも多いと言われていて、種類も様々なんです。

今回は子どもの肺炎について、お伝えしていきたいと思います。

スポンサーリンク

☆知らぬ間に肺炎にかかっていることも多い?!

肺炎は肺炎を起こす病原体が気管を通り、肺に入ってしまった時に起こります。

こう書くと、肺炎って意外と簡単に起こってしまうような気がしますよね。

実際軽い肺炎程度はかかることも多いのですが、症状が重くなければ気がつかないことも多いんです。

つまり肺炎だったけど、知らぬ間に治っていたというケースが多いということ。

意外と肺炎って、身近な病気だったんですね…!

☆肺炎を起こす原因と、それぞれの症状は?

肺炎になる原因は様々。

中には原因の分からない間質性肺炎などもありますが、子どもがかかることはほとんどありません。

今回は子どもに多い、3つの肺炎の病原体をピックアップしてみました。

【ウイルス性肺炎】

子どもがかかる肺炎の中でも、特に多いのがこのウイルス性肺炎。

実に半分以上を占めています。

原因になるウイルスには、RSウイルス、インフルエンザウイルス、エンテロウイルスなどがあります。

特にこの中でも肺炎を起こす原因となるのは、RSウイルス。

RSウイルスは、1歳未満の乳児がかかってしまうと重症化しやすく、細気管支炎や肺炎を起こすことで知られていますね。

主な症状:発熱、咳、鼻水など。
特徴:風邪に近い症状で、短期間で治ることが多い。

【非定型肺炎(マイコプラズマ肺炎など)】

ウイルスと細菌の中間の性質をもつマイコプラズマ。

風邪をひいて病院に行ったとき、割とよく聞く名前ですよね。

このマイコプラズマによる肺炎は、ウイルス性肺炎の次に多いと言われています。

名前からはなんだか得体の知れない感じがして、ちょっと怖いイメージ。

ですがウイルス性の肺炎より軽症で済むことが多く、あまり怖くないんです。

主な症状:発熱、咳
特徴:5~9歳に多い。熱も38℃以下が多く、高熱が出ることは稀。
しかし咳が長引きやすく、徐々に悪化していくのが特徴。
夜中から朝方にかけて咳がひどくなり、長いと6週ほど続くことも。
アクロライド系の抗生物質に弱く、すぐに回復に向かう。

【細菌性肺炎】

3つの中でも特に重い症状が出やすいのが細菌性肺炎。

乳幼児の場合は風邪のような症状が出た後に急に高熱が出ることが多いです。

学童児の場合は、いきなり高熱が出ることも

主な症状:40℃前後の高い熱、激しい咳、呼吸困難、食欲不振、悪寒など
特徴:急激に高い熱や激しい咳といった症状が現れる。

スポンサードリンク

☆肺炎は人にうつる?

肺炎には、うつりやすい肺炎と、うつらない肺炎があります。

うつらない肺炎というのは、風邪をこじらせた結果なってしまうものなど、体力が落ちた時にかかった肺炎。

うつりやすい肺炎というのは、上に揚げた3つのタイプの肺炎です。

また、一時期世間を騒然とさせた「SARS」なども、うつる肺炎の一つですね。

つまり、肺炎にかかった状態で登園や登校をしてしまえば、人に移してしまう可能性があります。

咳などによって肺炎の病原体は空気中に散りますので、もしも家族がかかった場合はマスクをするなどの対処、予防をしましょう!

☆一昔前まで、肺炎は恐ろしい病気だった

約70年前まで、肺炎はとても恐ろしい病気でした。

4歳までの子どもが肺炎にかかったとき、死亡率は約2割。

2歳までの子どもの場合、死亡率は約5割以上。

何故こんなに死亡率が高かったかというと、当時多かった細菌性肺炎に対し、有効な薬がなかったためです。

治るかどうかは運次第、そのため体力がない小さい子ほど、死亡率が高かったのです。

現在は有効な抗生剤も開発されたため、あまり恐がる必要がない病気となりました。

☆肺炎は通院治療が可能!

今は肺炎に対して有効な薬も出ているので、以前のように入院する必要がなくなりました。

もちろん、ひどい肺炎の場合は入院治療をしたほうが何かと安心だと思います。

しかし、そんなにひどくない場合でも、お母さんの様子から入院をすすめられることがるそうです。

例えば、うろたえていたり、動揺してしまっている場合は、「少しでも安心できるように」といったことから入院を切りだす場合もあるのだとか。

今はそこまで恐ろしくない病気ですので、必要以上に怖がらなくても大丈夫ですよ!

☆まとめ

肺炎=風邪をこじらせたものというイメージでしたが、意外といろんな原因があるんですね!

肺炎というのは気付かないうちにかかっていることもあるというのは驚きです。

特に、マイコプラズマのように少しずつ悪化していくタイプは病院になかなか行きにくい、という話をききます。

熱が出てしまえば行かざるをえませんが、咳が徐々にひどくなっていく…というのは、タイミングを逃しやすいんだそうです。

結果、だいぶ悪化してから病院にかかる人が多いのだとか。

また熱が出ないタイプの肺炎も多いそうなので、「咳だけだからそのうち治る」と甘く見ずに、何日か続いている時は病院にかかってあげてくださいね!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です