MRワクチンとインフルエンザの予防接種の間隔はどのくらい空けるべき?

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乳幼児にとって予防接種は病気から身を守るために大切なことです。でも種類が多くて、いつどの予防接種を受けたらいいのか、お母さんは頭を悩ませてしまうことと思います。定期接種のMRワクチンと任意接種のインフルエンザワクチン、両方受けたい場合にベストなタイミングとはいつなのでしょうか。

MRワクチンとは?

MRワクチンとは、麻疹(はしか)と風疹(三日ばしか)を予防するために、ウイルスを弱くして作られた混合の生ワクチンです。接種することで、麻疹と風疹の免疫をつけることができます。

麻疹(はしか)

麻疹ウイルスの感染により発症します。感染力が非常に強く、空気感染、飛沫感染、接触感染、どの方法でも感染します。

1歳前後の乳幼児に発症が最も多いのですが、大人でも発症する怖い病気です。

10~12日の潜伏期間後、38℃以上の高熱が数日続き、咳、くしゃみ、鼻水、結膜炎を併発します。特に咳の症状が強く出ます。

一旦熱が下がりますが再び熱が上がり始め、耳の辺りから発疹が現れます。そして口の中のほっぺたの裏側辺りに白い斑点(コプリック斑)が現れるのがこの病気の特徴でもあります。

発疹は耳付近から全身に広がり、その後赤い発疹は茶色く変色していきます。

麻疹は合併症も多く、肺炎、脳炎、亜急性硬化性全脳炎などを起こすこともある病気です。

風疹(三日ばしか)

風疹ウイルスの感染により発症します。感染ルートは飛沫感染によるものですが、感染力はそれほど強くありません。

5歳から15歳くらいに多く発症しますが、大人でもかかることはあります。

14~21日の潜伏期間後、発熱、発疹、首のリンパ節の腫れが見られます。熱は出ないこともあり、それほど高熱にはなりません。発疹は顔から現れ、全身に広がっていきます。症状が通常3日ほどで治まるため、「三日ばしか」と呼ばれています。

発疹は痕が残ることはありません。ただし、リンパ節の腫れだけは数週間続くことがあります。

まれに脳炎や血小板減少性紫斑病になることもありますが、ほとんどは軽症ですみます。また感染しても症状が出ない場合もあります。

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インフルエンザの予防接種と間隔を空けた方がいい?

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ワクチンの種類には「生ワクチン」と「不活化ワクチン」という2種類があります。

「生ワクチン」は、MRワクチン・生ポリオ・水ぼうそう・おたふくかぜなどのワクチンです。接種すると、次のワクチン接種まで4週間開けなければいけません。

「不活化ワクチン」は、インフルエンザ・DTP・ヒブ・肺炎球菌・日本脳炎などのワクチンです。接種後、1週間で次のワクチン接種ができます。

これを踏まえて、MRワクチンとインフルエンワクチンの接種のスケジュールを考えると、いくつか考えられます。

[インフルエンザ→MRの順で接種する]

不活化ワクチンであるインフルエンザを先に接種すれば、1週間後にMRを受けることができます。

[MR→インフルエンザの順で接種する]

日数に余裕がある場合はMRを先に受けてもよいでしょう。MR接種後、4週間でインフルエンザが受けられます。

[同時接種]

一番のおすすめはこの同時接種です。MRとインフルエンザワクチンを同じ日に接種します。

たくさんある予防接種、免疫をつけるため大切なのですが1つ1つ受けていると免疫が間に合わず重篤な病気になる可能性もあります。そこで同時に受けることで一度に複数の免疫をつけることができるのです。

同時接種による安全性も1つずつ受ける場合と変わりません。

免疫が一度につく、病院に行く回数が減るなど、同時接種することは赤ちゃんにとってもお母さんにとっても有効な手段なのです。

子供にインフルエンザの予防接種を受けさせる時期と副作用について!

MRワクチンの2回目のタイミングは?

MRワクチンは1生のうちに2回接種することになっているので、もう1度受けなければいけません。

「1期MR」は1~2歳の間に接種、「2期MR」は小学校入学前の1年間に1回接種することになっています。

1回目と少し間が開いてしまいますが、幼稚園年長児の年齢になったら忘れずに受けましょう。小学校入学目前であわてないように、年長児になったらすぐに受けることをおすすめします。

まとめ

MRワクチンとインフルエンザだけに限らず、他の予防接種も同時接種できるので、どれとどれを同時接種するのがよいのか、医師と相談して決めるとよいですね。なるべく早く免疫をつけて、怖い病気から赤ちゃんを守ってあげたいですね。

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