突然現れる子どもの発疹。
発疹はいろいろな病気のサインになっている場合があります。
発疹が出る原因は様々なものが考えられ、特定はなかなか難しいものです。
今回は熱やかゆみを伴わない時の発疹についてお伝えしていきます。
目次
発疹が出たらまずチェックすること
①発疹の状態
発疹と一口に言っても、いろんなタイプがあります。
中に水が入っている水疱タイプのもの、赤いぶつぶつ、斑点状になっているものなどが挙げられます。
②発疹はどこに出ているか?
発疹が出ている部位によって、原因や病気が違う場合があります。
手足、体、背中、首、などだけでなく、口の中のチェックも忘れないようにしましょう。
③発疹の数
発疹が時間と共に増えているかどうかをチェックします。
昨日より増えている、さっき見た時よりも増えているといった場合は受診をおすすめします。
④発疹が出た時、出る前の状況
発疹が出る前、何をしていたか?どんなものに触ったか?何か食べたか?など、発生の原因となるものがなかったか考えてみましょう。
⑤発疹以外の症状はないか?
「嘔吐や下痢をしている」など、発疹以外の症状がないかも忘れずにチェック。
今は熱が無くても、昨日まで出ていたといった場合は、病院でその旨を伝えてください。
けいれんを伴っている場合や、嘔吐などによって意識がもうろうとしている場合はすぐに救急車を呼ぶようにしてください。
⑥発疹の写真を撮っておく
発疹は時間と共に変化する場合があります。
病院に行く場合は、行く前に写真を撮るなどしておきましょう。
口で説明するよりも、実際の写真を見た方が原因の特定をしやすくなります。
時間の経過と共に変化している場合は、その都度変化の様子を写真にとっておくといいでしょう。
発疹が出る原因は年齢によっても違う
発疹は体調だけでなく、ウイルスや細菌など様々なものが原因となって起こります。
年齢や月齢ごとに考えられる原因も違ってきます。
1歳前後まで
生まれて1~4ヶ月は乳児湿疹などの痒みを伴い、赤くじくじく、カサカサした発疹が多く見られます。
この時期に熱や痒みを伴わない発疹は、カンジタ感染症(おむつかぶれ)が挙げられます。
こちらは体内に入ったカンジタ菌が便によって排出されることによって、お尻が真っ赤にかぶれてしまうもの。
普通のおむつかぶれとはちがい、赤みが強く出るのが特徴です。
こちらは専用の薬を使わないと治りませんので、必ず病院を受診しましょう。
乾燥させること、清潔にすることが大事で、パウダーなどを使ってしまうと逆効果。
1~2歳に見られる発疹
1~2歳に見られる発疹で熱やかゆみを伴わないのは、単純ヘルペス感染症です。
こちらは水疱状の発疹が主に顔や唇に出ます。目の周りに出ることも多いです。
アトピーや湿疹が出ている所にこの単純ヘルペスウイルスが感染すると、無数に小さな水疱が出るため、とても重篤な症状のように見えることがあります。
3~4歳以降に見られる発疹
3~4歳以降は、感染しやすい発疹がぐっと増えます。
レースのように細かく真っ赤になるリンゴ病、手足口病による水疱、水疱から出る浸出液で広がるとびひ、水いぼなどが挙げられます。
リンゴ病…ほっぺが赤くなり、体に発疹が出る場合がある。熱はないことが多いが、微熱が出る場合も。
手足口病…夏に主に流行し、手のひらや足の裏、口の中などに小さな水疱ができる。熱は微熱程度。
とびひ…連鎖球菌や黄色ブドウ球菌による感染症。患部から出る液でさらに広がったり感染する。
水いぼ…ウイルスが原因。水いぼをつぶすと感染が広がる。半球状で、表面はなめらか。光沢がある水疱。
高熱が出た場合に疑われる発疹
発疹が出てから熱が出てきた場合に疑われるのが、溶連菌感染症(ようれんきんかんせんしょう)という病気です。
溶連菌感染症の場合は以下のような症状が出ます。
- 口の中が真っ赤になり、小さな赤いブツブツがたくさん出る。
- 口の中以外にも全身に赤い小さな斑点状の湿疹が出ることがある。
- 喉の痛みを訴えることもあり、食事が難しくなる子も。
このように、発疹が出る原因は様々。
感染によるものが多いので、集団生活をしている場合は必ず病院を受診しましょう。
病院は何科に行けば良いのか?
これらの発疹の症状が出たときには、一度病院で診てもらうのが一番ですが何科に行けばよいのか迷うお母さんもいると思います。
結論から言えば、小児科か皮膚科を受診してください。どちらでもOKです。
簡単に違いを説明するとすれば、
- 小児科・・・身体全体を診て原因となる病気を突き止める
- 皮膚科・・・皮膚の症状を診て原因となる病気を突き止める
という違いになります。
どちらにしてもきちんと適切な対処をしてくれますので、お近くで行きやすい方を受診すれば良いでしょう。
治療後は再発防止のスキンケアが大事!病院を受診する前に保湿剤も準備しておこう
発疹を治療した後は再発を防止するために赤ちゃんの肌をケアしていくことも大事です。
特にアトピーや乳児発疹などの場合、乾燥肌を防ぐだけでも再発のリスクをグッと減らすことができますよ。
なので、病院を受診する前にしっかり保湿剤も準備しておきましょう。
ですが、市販品の保湿剤の中には、合成界面活性剤や有害性が高い添加物が入っているものもあるので注意が必要です。
しっかりとオーガニック成分だけを使った安全な保湿剤を選んでいきましょう。
以下の記事で無添加で赤ちゃんに優しい保湿剤を紹介しているので、良ければ参考にしてください。
関連⇒【無添加】赤ちゃんにおすすめの保湿クリームランキングBEST3!
まとめ
熱や痒みを伴わない発疹でも、様々な病気があることが分かりますね。
痒みがなくても、痛みがある場合もあります。
放っておくと広がってしまう発疹もあるので、発疹を見つけたらまずは小児科か皮膚科を受診することをおすすめします。
また保育園や幼稚園、小学校などに通っているお子さんであれば、他の子にうつしてしまう可能性もあるので早めに受診しましょう!
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