
春、花粉症の方にとっては憂鬱な季節ですよね。
マスクやメガネだけでは防ぎきれない花粉は、薬をのむことで症状が抑えられ楽になるので、この時期は盛んに市販薬のCMをテレビで見かけます。
でもCMで流れているのは大人用の薬ばかりですが、子供用の花粉用市販薬というのはあるのでしょうか?
子供の花粉症は大人とはちょっと違う
子供に発症する花粉症は大人の花粉症の症状とは少し違う点があります。
鼻づまりが多い
子供の鼻は大人に比べて小さいので鼻が詰まりやすいのです。
そのため大人の鼻水がサラサラと水っぽいのに対して、子供の鼻水は少し粘っこいのが特徴です。
くしゃみが少ない
鼻が詰まっているため花粉が入りにくく、くしゃみはあまり出ないようです。
大人だと一度出始めるとくしゃみが止まらなくて苦しい、ということがありますが、子供の場合にそれはあまりありません。
鼻血が出やすい
鼻がむずむずして気になるからつい指を鼻に突っ込んでしまう、そして鼻の粘膜を傷つけてしまい鼻血を出すことがあります。
目の充血・腫れ
大人でも目がかゆくなり赤く充血してしまいますが、子供はそれをゴシゴシこすって腫れてしまうことが多いようです。
目やにも出やすくなります。
子供につかえる市販薬「鼻炎用」

子供用の薬は比較的、副作用が少ないと言われていますが、全くないわけではありません。
特に多いのは薬による眠気です。
幼稚園や小学生くらいのお子さんだと、薬の影響で昼間眠気が起こるのはつらくてかわいそうですね。
効果の高さだけではなく、副作用や安全性をよく見極めて薬を選ぶことが大切です。
それでは花粉症の症状の中で特につらい鼻炎症状を緩和する、小さなお子さんから使える市販薬をいくつかご紹介します。
○宇津こども 鼻炎シロップA(宇津救命丸株式会社)
対象年齢:生後3ヶ月から10歳/ノンシュガー/ノンカフェインで/子供が開けにくい安全キャップを採用/ぶどう味
○アルペン こども鼻炎シロップ(ライオン株式会社)
対象年齢:生後3ヶ月から10歳/ノンカフェイン/いちご味とピーチ味の2種類/ショウキョウエキス使用
○キッズバファリン鼻炎シロップS(ライオン株式会社)
対象年齢:3ヶ月から11歳/自然の生薬など使用/イチゴ味
○ストナリニ・サット小児用(佐藤製薬)
対象年齢:5歳~14歳/チュアブルなので水なしで舐めて溶かす/イチゴ味/比較的眠気が少ない
子供につかえる市販薬「目薬」

目薬には大人用と子供用がありますが、基本的には大人用でも子供が使うことは可能なのだそうです。
ただし、大人用はクールタイプなど刺激が強い物が多いので使わないほうが無難でしょう。
目がかゆくてこすってしまうと、腫れたり粘膜が傷ついてしまうことがあるので、目薬でかゆみや炎症を抑えることで悪化するのを防ぐことができます。
○アルガードこどもクリア(ロート製薬)
アレルギー専用目薬「アルガード」の子供用です。
かゆみを抑え、炎症を鎮め、修復作用もあるという、花粉で傷んだ目には最適な目薬です。
○スマイルアルフレッシュキッズ(ライオン株式会社)
目のかゆみや充血に有効な成分を配合した、涙に近いphのしみない目薬です。
目安として4歳から使用可能です。
○ムヒこども目薬 こどもアイスーパー(池田模範堂)
目の疲れやかゆみに効く、しみない目薬です。
3ヶ月から使えるのも嬉しいですね。
○こどもソフト(ロート製薬)
防腐剤無添加で、涙に近いphでしみないさし心地です。
4ヶ月から使えるので小さなお子さんでも安心して使用できます。
最後に
市販薬をつかうのは、病院が休みで行けないとか急に症状が出たなどの場合の応急処置と考えてください。
花粉症は正しい診断を受け、適切な処置をすることが大切です。
苦しい花粉症を少しでも楽にしてあげたいですね。
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