
なんだか子供が赤い顔をしている、もしかして熱があるのかしらと測ってみたら40℃近い熱が!
元気だった子供が、急に熱を出すことはめずらしいことではありません。
高熱というとインフルエンザを思い浮かべますが、普通の風邪とは違うのでしょうか。
目次
風邪?インフルエンザ?
子供が熱を出すとまず「風邪?」思いますが、風邪とインフルエンザ、どのような違いがあるのでしょうか。
風邪(かぜ症候群)
・熱は微熱から高熱で、高熱が出てもあまり長引かない
・鼻や喉などの呼吸器に炎症をおこし、鼻水・咳・喉の痛みなどの症状が出る
・症状の出かたは緩やか
インフルエンザ
・38℃以上の高熱
・悪寒、関節痛などの全身症状が強い
・突然発症する
最近では熱があまりあがらないインフルエンザも流行っているので、風邪とインフルエンザの見分けが難しい場合もあります。
先日、我が家の娘も熱を出したのですがあまり高くなかったため「風邪だと思うけど一応診てもらおう」と病院に行ったところインフルエンザだった、ということがありました。
風邪とインフルエンザの判断は素人では難しいので、病院でインフルエンザの検査をしてもらうのが確実です。
インフルエンザの受診のタイミングは?

高熱が出てまわりでインフルエンザは流行している場合、感染を疑って病院を受診することをおすすめします。
しかし、インフルエンザの診断は受診のタイミングが重要なのです。
早すぎると診断できない!
熱が出た!早く病院に行かなきゃ!と急いで病院に駆け込んでも、「早すぎてまだ判断できません」と言われてしまうことがあります。
インフルエンザのかかり始めはウイルス量が少なく、正確な判断ができないのだそうです。
発症後、12~24時間くらいに検査するのがベストなので、熱が出ても慌てず様子を見てから受診しましょう。
遅すぎると薬が効かない!
しかしあまりのんびりしていたら、今度は薬が効かなくなってしまいます。
インフルエンザに用いられる抗ウイルス薬のタミフルやイナビルは、発症後48時間以内に投与しないと効果がありません。
高熱が出たら2日以内には受診して、診断してもらったほうがいいでしょう。
つまり「発症後1日たった頃に病院に行く」のが一番いいようです。
高熱で心配でしょうが、水分を摂らせる・ゆっくり休ませるなど、ホームケアをしながら少し様子をみてから受診しましょう。
高熱が出る病気
インフルエンザ以外にも、高熱が出る子供に多い病気がいくつかあります。

突発性発疹
生後6ヶ月から2歳くらいの幼児に多い病気で、38~40℃の高熱が出て、その後全身に発疹が出るのが特徴です。
麻疹(はしか)
1歳前後の乳幼児に感染することが多く38℃以上の高熱と咳・鼻水などの症状の他に、口の中に白い斑点が現れ全身にも発疹が出ます。
ヘルパンギーナ
夏に流行る病気の1つで、突然の高熱と喉の腫れが特徴です。
プール熱(咽頭結膜熱)
こちらも夏に流行ることが多く、突然の高熱で始まり口の中に水泡ができとても痛い病気です。
川崎病
高熱が5日以上続き、手や足の裏の赤みや下が赤くなる「イチゴ舌」などが特徴的な症状が現れる、原因不明の病気です。
その他にも高熱が出る病気が多くあるので、すぐに高熱=インフルエンザと思わずに、熱以外の症状にも注意して見極めることが大事です。
まとめ
インフルエンザの受診にはタイミングが重要と書きましたが、お子さんが40℃の熱を出すと本当に心配で「本当にまだ病院に行かなくても大丈夫?」と心配になると思います。
高熱で「ぐったりして苦しそう」「水分が摂れない」「全身症状がひどい」など、熱以外の症状がひどい場合にはすぐに受診したほうがいいでしょう。
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