
冬になると幼稚園や保育園では、鼻水をすすっていたりゴホゴホ咳が出てマスクをして登園してくる子が多く見られます。
ママたちも「寒くなると鼻水はしょうがないわよ~」と諦め気味ですが、鼻が詰まって夜眠れなかったり、いつまでも長引く鼻水はやっぱり心配ですよね。
よく「耳鼻科で鼻水吸ってもらったらすごく取れた」と聞くのですが、やっぱり病院で吸引してもらったほうがいいのでしょうか。
目次
鼻水をそのままにすると…
鼻水が出るのは、気温の変化や風邪によるものがほとんどです。
風邪のひき始めはさらっとした鼻水ですが、自分で鼻をかむことができない赤ちゃんや幼児だと、すぐにドロっとした粘りのある鼻水になってしまうことがあります。
それをそのままにしておく他の病気を併発してしまいます。
後鼻漏(こうびろう)
鼻水が続くと喉に鼻水が垂れ、鼻水の細菌により喉が炎症を起こし咳が出て行きます。
悪化すると肺炎や気管支炎を起こします。
中耳炎
子供が風邪をひくと中耳炎を併発することがよくあります。
鼻水をうまくかめず溜まった鼻水に細菌が増え、くしゃみや咳をしたときに耳に入り込んでしまうのです。
「耳が痛い」「耳垂れ」「発熱」などの症状をひきおこします。
副鼻腔炎(蓄膿症)
黄色や緑色のねばっとした鼻水が続く場合、副鼻腔炎を起こしている可能性があります。
鼻の穴とつながった副鼻腔という空洞に菌が入り込み、膿が溜まり炎症を起こすことで発症します。
症状は「鼻づまり」「ドロっとした鼻水」、ひどくなると、頭痛がしたり味覚にも影響がでるので早期治療が必要です。
鼻水がドロっとしたら他の病気を疑って、すぐに受診したほうがいいでしょう。
すぐ病院に行って吸引する?

鼻水を早く治すには、「とにかく鼻をかむ」のが大事です。
耳鼻科では専用の機械で奥のほうにひそんでいる鼻水をごっそり取ってくれるので、スッキリして気持ちがいいですよね。
でも耳鼻科での吸引にはメリットとデメリットがあります。
メリット
・自宅で取れない奥のほうの鼻水が取れる
・中耳炎や副鼻腔炎になっていないかを診てもらえる
デメリット
・吸引してもすぐ鼻水が溜まる
・溜まるたびに病院に行けない
病院に行くのは「鼻が詰まって家でケアしても取れない時に、一時的でもすっきりさせてあげるために吸引しに行く」というのはどうでしょうか。
家で鼻水を上手に吸い取る方法

では鼻をかめない赤ちゃんのために、自宅で鼻水を取る方法はどんなものがあるのでしょうか。
いくつか紹介したいと思います。
○綿棒やティッシュでからめ取る
細めの綿棒を鼻に少し入れてくるっとからめ取ったり、ティッシュを鼻の穴に当てて下にスッと引くと鼻水がついてきます。
多くのお母さんが一度は試したことがある方法だと思うのですが、ちょっとコツがいるので何度かチャレンジしてみてください。
○お母さんが口で直接吸う
昔からやられている方法なのですが、かなり勇気がいる方法ですよね。
でもお母さんが直接吸うことで、お母さんも菌を吸い込んでしまい体調を崩すことが多いので、あまりおすすめできません。
○鼻吸い器で取る(ストロータイプ)
柔らかいストローの片方を赤ちゃんの鼻に入れ、反対側をお母さんが吸うタイプです。
慣れるとズルッと鼻が取れて気持ちがいいのですが、「直接口で吸う」のと同じく、お母さんが菌を吸い込んでしまうことがあります。
使う場合には終わった後すぐにうがいをして感染を防ぎましょう。
○鼻吸い器で取る(スポイトタイプ)
赤ちゃんの鼻に入れてスポイトのように吸うタイプです。
お母さんへの感染をなくコンパクトて持ち運びに便利なのですが、思ったより吸えないのが残念です。
○鼻吸い器で取る(電動タイプ)
しっかり吸い取れる大型の据え置きタイプと、コンパクトで持ち運びもできるハンディタイプがありますが、私の一押しはこのハンディタイプです。
赤ちゃんの鼻に先端を入れてスイッチを入れれば、「ズズッ、ズズッ」と吸ってくれます。
お風呂あがりで鼻水が柔らかくなった時に、先端を鼻に入れたまま優しくぐるぐると回すと吸えるポイントがあり、ズルッと気持ちよく取れます。
最後に
今では娘も自分で鼻をかめるようになったので、ちょっとでも鼻水がズルッとしたら「すぐ鼻かんで!鼻の中に鼻水を残しちゃだめ!」とすぐにかませるようにしています。
鼻水を鼻の中に溜めてしまうと菌が増殖してしまうので、なるべく早く取り除いてあげましょう。
ドロっと色のついた鼻水になってしまったときには、すぐに耳鼻科で診てもらい適切な処置をして悪化するのを防ぐようにしてください。
[su_note note_color=”#e7e7dc”]【関連記事】
⇒赤ちゃんが熱を出したらお風呂は?熱が下がらない時はすぐ病院に行くべき?
⇒赤ちゃんの便秘!綿棒を使った解消法を紹介!血が出た時の対処法は?
[/su_note]
コメントを残す