子供の熱が3日以上下がらない時の対処法と疑われる3つ病気!

子どもにより熱を出しやすい子、出しにくい子がいます。

1日で下がることもあれば、何日も続いてしまい、「どうしたらいいの?」と悩んだことがあるお母さんも少なくないはず。

特に働いている方であれば、仕事にも支障が出て困ってしまいますよね。

今回は子どもの熱がなかなか下がらない時の原因や対処法についてお伝えしていきます。

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まずは正しい熱の測り方を知ろう

熱は正しい測り方をしないと、大きく値が変わってきてしまうことがあります。

 

① 体温を測る時は脇の下で

一時期流行った耳で測るタイプや、おでこなどで測るタイプは高く表示されがち。
理由は頭というのは体に比べ体温が高いからです。

私は以前保育園で働いていたのですが、園では子どもの熱を測る時は必ず脇の下で測っていました。

また、熱が高い時は水銀計を用いて、なるべく正確に体温が測れるようにしていました。

 

② 日常の中でも体温が高くなる時がある

眠い時や寝起き直後、また食事後や入浴後は元気な時でも体温が高くなる時です。
30分ほど時間を置いて、体温が落ち着いてから測るようにしましょう。

また子どもは体温を調節する力が未熟ですので、着すぎや室温などによっても体温が上がってしまうことがあります。

 

熱が下がらない時に考えられること

3~4日で下がる熱はいろんな感染症や病気で起こることです。

「熱が出る」というのは、体の中に入ってきた菌やウイルスと体が戦っている証拠。

しかし5日以上続く場合は危険な病気が多いので注意が必要です。

 

① 肺炎

風邪のウイルスが肺の中に入り込んでしまうことで引き起こされます。

痰混じりのひどい咳が出たり、呼吸がしにくくなります。

呼吸困難の時は喉のしたの鎖骨の辺りや、お腹と胸の境目の辺りがへこみますので、そういったときは早めに病院へ。

 

② 川崎病

こちらは原因が不明の病気ですが、一年間で発症する人は数千から一万人を超えると言われています。

高熱が続き、手足が赤く腫れあがり、リンパが腫れます。

酷い場合は血栓が出来てしまうので、心筋梗塞を引き起こすことも。

その他症状としては目がうさぎのように赤くなったり、イチゴ舌(赤くなりブツブツが出る)が見られます。

初期症状が風邪と似ていて間違われやすいため、もし病院で風邪と診断された後にこれらの症状が出た場合は、急いで再度受診をするようにしてください。

川崎病の症状や原因と感染や再発のリスクについて

 

③ インフルエンザ

インフルエンザの場合は熱が1週間ほど続く場合も。

インフルエンザは冬だけと思われがちですが、ウイルス自体は活発にならないだけで一年中います。

熱が長期間続きますので、水分補給をこまめにさせてあげてください。

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熱が続いている時の注意点

熱が続く時、起こると恐いのが熱性けいれんです。

一度起こしたことがある子は再発することがありますので、赤ちゃんの時に起きたことがある子は特に注意してあげてください。

以前園児で、熱性けいれんがひどく救急車で運ばれた例もありました。

また熱性けいれんにより、後天的なてんかんを引き起こす可能性があることも示唆されています。

子供の熱性けいれんには座薬が有効?痙攣がおきたらすぐに救急車を呼ぶべき?

 

けいれんが起きてしまった時は

まずは、慌てない!

慌てて体を揺さぶったり、騒いだりしてしまうと逆効果です。

深呼吸して落ち着き、「どこがけいれんしているか」「けいれんはどのくらいの時間続いているか」をしっかり観察します。

また衣服、特に首回りが苦しそうな場合は緩め、頭を少し上にそらせるようにすると呼吸が楽になります。

体勢を変えられそうな時は、体と顔を横に向かせてあげるともし嘔吐しても気道に入りません。

口の中にものが入っている状態で起きた時は、絶対に口を無理矢理開かせるなどはしないでください。

けいれんは2~3分で落ち着くことが多いのですが、もしも5分以上続くような場合は急いで医療機関に向かうか、救急車を呼んでください。

 

熱が続く時の対処

① 脇の下、腿の付け根など、大きな血管が通っている所を冷やす

頭を冷やすより、脇の下や腿の付け根といった大きな血管があるところを冷やす方が効率よく体温を下げることができます。

ただし、寒気がある時はおすすめできません。

寒気がある場合は、逆に体を温め、熱が上がりきって寒気がなくなったら体を冷やすといいですよ。

 

② 解熱剤を使う

とても高い熱が出てしまった場合、また高い熱が続き体力の消耗が激しい場合は解熱剤を使うのも手です。

大体医療機関にかかると、頓服として解熱剤をもらうことが多いと思います。

お子さんの様子を見て、あまりに苦しそうな場合は使ってあげてください。

 

③ 水分補給をする

熱が出ると汗も出ますよね。

これは汗を出すことによって体の熱を逃がすためなんです。

汗が出なくなるとその分熱がこもってしまいますので、とにかく汗が出るように水分補給を欠かさず行ってあげてください。

水だけでは十分に体に浸透していかない場合もありますので、経口補水液などを使うことをおすすめします。

冷やすと内臓に負担がかかってしまいますので、飲み物はなるべく常温で与えてあげてくださいね。

 

まとめ

今回は熱が続く時の対処についてご説明してきました。

熱が続き、苦しむ姿を見るのは親にとってはとっても辛いもの。

できれば代わってあげたい、そう思うお母さんも多いのではないでしょうか。

一度病院にかかっていても、もし症状に変化が出たような場合はもう一度かかっても大丈夫。

お子さんが少しでも早く良くなれるよう、落ち着いて対応してあげてくださいね。

 

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