
ミルクや母乳だけの新生児のウンチは柔らかいのが普通です。
我が家の娘が新生児の時、オムツ替えをしていたら噴水のように飛び出したくらい柔らかいのです。
離乳食が始まってやっと少し固まりになりますが、それでもやや緩いのでどの状態を「下痢」と言うのかわかりませんよね。
何を基準に「下痢」を見分ければいいのでしょうか。
目次
下痢の見分け方
離乳食が始まる生後5ヶ月くらいまでは、ミルクや母乳の水分だけで成長しているわけですから、ウンチの状態はオムツにベチョッとつくほど柔らかく、回数が多いのが普通です。
お医者様でも「○○な状態だと下痢です」という明確な定義は難しいようで、普段のウンチと違う状態かどうかで判断するしかないようです。
水分が多い
いつもと比べて流れ出してしまうような水分の多いウンチの場合は下痢の可能性があります。
ミルクと比べて母乳の赤ちゃんのほうが緩いことが多いのですが、これは母乳に含まれるビフィズス菌によるものなので心配いりません。
回数が多い
ウンチをする回数には個人差があり、1日1回の子もいれば5回くらいする子もいます。
しかし7、8回以上出るという場合には、普通ではありません。
色が変
赤ちゃんのウンチの色は、緑色・黄色・茶色が多いのですが、これが赤・白・黒などだと、細菌性の下痢にかかっているしるしです。
ポイントは「いつもと違うかどうか」なので、普段からよく観察しておくといいでしょう。
ウンチの状態以外に、赤ちゃんの様子に変化がないかも下痢を見分ける上で大切なポイントです。
「熱がある」「機嫌が悪い」「嘔吐している」などの症状が見られる場合には、ウイルスや細菌が原因が考えられるので、病院に行き適切な処置をしたほうたいいでしょう。
下痢の原因

ところで、下痢になる原因にはどのようなものがあるのでしょうか。
ウイルスや細菌によるもの
赤ちゃんの下痢のほとんどは、ウイルスや細菌感染によるものです。
風邪やインフルエンザ、胃腸炎、ロタウイルスなど、おなかにウイルスや細菌が入り込んで下痢をおこします。
発熱や嘔吐を伴うこともあり、感染する場合もあるのでオムツの処理など適切な処置が必要です。
食事の内容
離乳食が始まると、下痢をすることがあります。
食べた物をうまく消化できなかったり、糖分を多く含むものを食べたり、また冷たい物を摂りすぎることでおこります。
また、卵・大豆・小麦などアレルギーによる下痢もあるので、特定の食品を食べた後に毎回下痢をする、ということが見られたら、一度アレルギーの検査をしてみてもいいですね。
抗生物質の影響
細菌感染による病気になった時、抗生物質を処方されることがあるのですが、これが原因で下痢をすることがあります。
乳糖不耐性
ミルクや牛乳に含まれる乳糖を分解できずに下痢をしてしまう病気のことを「乳糖不耐性(にゅうとうふたいせい)」と言います。
まれに先天的なものもありますが、ほとんどは胃腸炎や風邪などで乳糖を分解する消化酵素が一時的に出にくくなることで起こる後天的なものです。
その他に、冷たいものでお腹が冷えたり、突発性発疹や中耳炎などの病気で下痢をおこすこともあります。
病院へ行くタイミング

少しウンチが緩いくらいでも、元気があり普段と同じ様子ならあまり慌てず自宅でケアすればいいでしょう。
受診のめやす
・ぐったりして顔色が悪い
・発熱や嘔吐の症状がある
・1週間以上、下痢が続いている
・ウンチの色が「赤」「白」「黒」などいつもと違う
赤や黒いウンチは胃や腸が炎症を起こし出血している可能性があり、白いウンチはノロウイルスやロタウイルスに感染している可能性が高いので、すぐに受診したほうがいいでしょう。
また下痢が長く続くと脱水症状にを起こすこともあるので、元気があっても気になる症状があればすぐに病院に行くようにしたほうがいいでしょう。
まとめ
病院に行く場合にはウンチをしたオムツを持っていき、ウンチの回数や状態の変化、その他の症状があるかなどを説明できるようにするといいですね。
下痢の時には水分がたくさん出て脱水症状を起こしやすい状態になっているので、ホームケアをする場合でも水分補給は忘れずにしてください。
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