RSウイルスで赤ちゃんに後遺症は残る?症状の特徴と適切な対処法について!

赤ちゃんのRSウイルス

毎年、冬から春にかけて、よく耳にする「RSウイルス感染症」とはいったい何でしょう?

とにかく、赤ちゃんには注意が必要だということは、よく知られていると思います。

わが子がRSウイルスに感染しないようにするには、どうすればいいでしょうか?

感染してしまった場合、どうなるのでしょうか?

わからないことはたくさんあります。

それでは、敵を知ることから始めてみましょう。

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RSウイルス感染症とは?

まずは、厚生労働省の説明を見てみましょう。

「RSウイルス感染症(respiratory syncytial virus infection)は、RSウイルスの感染による呼吸器の感染症です。」(厚生労働省HPより)

つまり、RSウイルスというウイルスに感染することで起こる病気で、感染すると、風邪に似た症状から肺炎まで、程度により様々な症状が出ます。

特に赤ちゃんが感染すると重い症状が出ることが知られています。

RSウイルスの感染力は非常に強く、2歳頃までにほとんどすべての赤ちゃんがRSウイルスに感染し、しかも、繰り返し感染することが多いといわれています。

なんて怖い病気でしょう!

ここでは、かわいそうなことに、赤ちゃんがRSウイルスにかかってしまった場合の特徴と対処法についてお話ししたいと思います。

赤ちゃんがRSウイルスにかかってしまったら?

赤ちゃんの風邪

そもそも、RSウイルスにはどのように感染するのでしょう。

またまた、厚生労働省の説明を見てみましょう。

「RSウイルス感染症はRSウイルスに感染している人が咳やくしゃみ、又は会話をした際に飛び散るしぶきを浴びて吸い込む飛まつ感染や、感染している人との直接の濃厚接触や、ウイルスがついている手指や物品(ドアノブ、手すり、スイッチ、机、椅子、おもちゃ、コップ等)を触ったり又はなめたりすることによる間接的な接触感染で感染します」

つまり、咳やくしゃみをした人の唾液を飲み込んでしまったり(飛まつ感染)、ウイルスのついている手や物を触った手をなめてしまったり(接触感染)した場合に、感染するようです。

結核などのように空気感染ではないんですね。

感染してしまうと、様々な症状が出ます。

初期の軽いものでは、発熱や鼻水が1~2週間ほど続いて治ります。

しかし、重症化すると咳がひどくなり、ゼーゼーと息をするようになったり、呼吸困難になることがあります。

また、さらにひどくなると、細気管支炎や肺炎になってしまうこともあります。

こうなると、入院することになりそうです。

特に小さい赤ちゃんほど重症化することが多いといわれています。

かなり怖い病気ですね。

自分の赤ちゃんがこんな病気になったら大変です!

では、どうやって予防すればいいでしょうか?

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RSウイルス感染の予防策

RSウイルス

厚生労働省によると、RSウイルスには、ワクチンがないため予防接種はないそうです。

私たちにできる予防法としては、「咳をしている人には近づかない」、「手洗いうがい」、「マスクの着用」、「おもちゃや手に触れるものの消毒」といったことが重要です。

幸いなことに、消毒液で簡単に消毒することができるようです。

風邪の予防に似ていますね。

もちろん、赤ちゃんだけでなく、赤ちゃんと接する大人も同じように気を付けてください。

それでも不幸にして感染してしまった場合は、抗生物質が効かないなど、根本的治療はなく、対症療法しかありません。

症状を抑えて、治るのを待つという感じになります。

不安ですし、苦しむ赤ちゃんを見るのはつらいですが、我慢して看病するしかなさそうです。

治った後に後遺症はあるか?

RSウイルスに感染した赤ちゃんは、回復後、ぜんそくになる可能性が高くなるといわれています。

特に、何度も感染を繰り返すほど、その可能性が高くなるようです。

また、もともとぜんそくを持っている赤ちゃんは、特に重症化しやすいので注意が必要です。

ただし、すべての赤ちゃんがRSウイルス感染後にぜんそくになるわけではないので、過度に心配する必要はありません。

そもそも赤ちゃんは様々な病気にかかりやすく、発熱することも多いことは、多くのお母さんが経験されているでしょう。

RSウイルスに限らず、「何か変だ」と思ったら、しっかり観察して、早めにお医者さんに相談するのが一番の対処法といえるでしょう。

時には救急車を呼ぶこともためらわないことが大事です。

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RSウイルスのまとめ

  • 呼吸器の病気である
  • 飛まつ感染や接触感染である
  • 赤ちゃんのほぼ100%が感染する
  • 対症療法しかない
  • 繰り返し感染する
  • 完治後もぜんそくになる可能性がある

RSウイルスへの感染を防ぐ方法は、ほとんど風邪やインフルエンザ、また他の感染性の病気と同じでしたね。

赤ちゃんがRSウイルスに感染したら、重症化することが多いため、鼻水がぐずぐず出だしたら、しっかり観察する必要があります。

その後、ゼーゼーといった息をするようにならないか、咳はどうか…?

疑わしいと思ったら、躊躇せずにお医者さんに相談するのがいいと思います。

結果が風邪でもいいんです。

それより、RSウイルスに感染するほうがよっぽど怖い!

赤ちゃんの様子が変だと思ったら、早めに受診してくださいね。

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