子供の風疹の症状と原因はコレ!感染経路や潜伏期間は?

子供がかかりやすい感染症には、様々なものがあります。

はしか、三日ばしか、小児バラ疹、伝染性紅斑、水ぼうそうなど、ほとんどはウイルス性の病気です。

ここでは、風疹についてお話しします。

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風疹の感染経路

風疹ウイルスの感染経路で最も多いのは「飛まつ感染」です。

感染している人の咳、くしゃみなどによって放出された細かい唾液に含まれるウイルスを、鼻や口から吸いこんでしまうことで移ります。

また、風疹ウイルスを持った患者が物などを介して、周囲にウイルスを移すことがあります。

これを「接触感染」といいます。

手すり、ドアノブ、室内灯や家電のスイッチ、電話の受話器、筆記用具などにウイルスが移り、それに触れることによってウイルスが手に付着し、手から物を取って食べることでウイルスが体内に侵入することが考えられます。

また、周囲に患者がいないからと言って、予防対策をしないと感染してしまう可能性があります。

風疹は流行しやすい病気なので、幼稚園や保育園で流行しだした時期には、特にマスクをしたり、手洗い、うがいを意識して行い、手に吹きかける消毒液を用意するなど、衛生面にも注意を払いましょう。

 

風疹の症状

風疹ははしかに似ているため、「三日ばしか」と呼ばれることがあります。

しかし、はしかとは全く別の病気です。

風疹は、感染症の一つですが、それほど危険な病気ではありません。

ただ、感染力が比較的高いので、周りの子供に移さないように注意が必要です。

風疹は、風疹ウイルスに感染することで起こる全身の病気です。

症状は、主に発熱、発疹、リンパ節の腫れがあります。

ウイルスに感染すると、2~3週間の潜伏期間を経て、38℃くらいの発熱が起こります。

それとともに耳の後ろや首などにリンパ節の腫れができ、押すと痛がるようになります。

また、顔の中心にピンク色の小さい発疹が出始め、それが徐々に全身に広がっていきます。

中には、のどの痛みや角膜炎、咳、頭痛、かゆみが起こる子もいます。

風疹は、一般的にはそれほど重症になる病気ではありません。

発熱、発疹は3~4日で治ります。

ただし、少し大きくなって、小学校高学年以上で感染すると、症状が重くなりやすく、関節炎、脳炎、皮下出血などの合併症を起こすことがあるので、注意が必要になります。

 

風疹の治療

風疹が疑われるような症状が出ていたら、すぐにお医者さんに診てもらいましょう。

風疹そのものを治す薬はないのですが、症状に合わせた対症療法がおこなわれます。

風疹自体は症状も強くなく、自然治癒します。

そして、自宅で安静にし、熱がある場合は、脱水症状を避けるために、こまめに水分補給をします。

熱がかなり上がった場合は、氷のうなどで脇の下を冷やしてあげるのが良いでしょう。

室温は、暑すぎないようにし、時々換気をしてください。

また、空気を乾燥させないように、加湿器なども使用してください。

また、夏場でも手足が冷えることがあるので、薄手で長そでのパジャマを着て、手袋や靴下を装着させてあげてください。

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風疹の予防

風疹の予防は、まずワクチンの予防接種です。

現在は、はしかと風疹の混合ワクチンの定期接種精度があり、1回目は1歳の時、2回目は小学校に入学する前に1年間に受けることになっています。

ワクチンの副作用は、非常に少ないですが、接種後5~14日頃に発熱や発疹が起きることがあります。

しかし、風疹予防では一番有効と考えられるので、必ず定期予防接種を受けるようにしましょう。

 

風疹になったら

学校保護法では、発疹が消えるまで出席停止です。

風疹にかかったら、保険所に報告してください。

無理に保育園や学校に連れて行けば、本人がつらいのはもちろん、周りのお友達に風疹ウイルスを感染させてしまうかもしれません。

風疹は、その症状が出る1週間から、症状が出た後の2週間程度、感染します。

つまり、トータルで3週間ほど気を付けていれば、他の子供に感染させることはありません。

お医者さんに診てもらい、風疹が完全に治っていることがわかれば、登校許可書を出してもらえるので、それをもらって初めて学校や保育園に復帰することができます。

家庭での療養となるので、激しい遊びはできません。

小さな子供ほど退屈でしょう。

風疹の症状はあまり重くないので、子供の身体や気持ちは元気なことが多いです。

熱もあまり出ないし、食欲もあるので、遊びたくなっても仕方ないかもしれません。

しかし、激しい運動をしてしまうと、風疹の治りに悪影響が出てしまいます。

そこは、うまく諭して、動かなくてもできるような遊びに付き合ってあげてください。

食事は3食きっちりと、栄養があって消化の良いメニューを考えてあげましょう。

 

まとめ

  • 風疹は三日ばしかと呼ばれる
  • 感染は、「飛まつ感染」と「接触感染」
  • 症状は、発熱、発疹、リンパ節の腫れ
  • 予防は、予防接種
  • 感染したら、治るまで学校、保育園を休むこと

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