風疹とは、風疹ウイルスの感染することで起こる病気です。3日くらいで治るので「三日ばしか」とも呼ばれます。
麻疹とは「はしか」のことで、麻疹ウイルスに感染することで起こる病気です。感染力が強く、重い病気です。
どちらも、赤ちゃんのうちに予防接種を受けることができます。
予防接種を受けることにより、風疹、麻疹はほぼ100%防ぐことができます。
しかし、副作用が出る場合もあります。
どんな副作用が出るのでしょう?
目次
風疹・麻疹の予防接種の副作用
風疹ワクチンの副作用について
風疹ワクチンの副作用は以下の2つです。
- 接種後30分以内のアレルギー反応(発熱、顔や手足のむくみ、咳、じんましんなど)
- 発熱(接種後5〜14日くらいにみられる)
30分以内のアレルギー反応の場合は、すぐにお医者さんに連絡してください。
発熱はだいたい20~30%くらいの赤ちゃんに、接種後5~14日くらいにみられます。
発疹が出ることもありますが、通常だいたい1~3日で回復します。
これらの副作用は、通常、自然に回復します。
予防接種によって95%の赤ちゃんに免疫が付きますが、次第に低下するため、生涯に2回接種することが進められています。
風疹ワクチンの副作用について
風疹ワクチンの場合も同様に、接種後30分以内にアレルギー反応などが出現することがあります。
この場合は、すぐにお医者さんに連絡してください。
しかし、風疹ワクチンには副作用はほとんどありません。
ただし、様子が変だと思ったら、お医者さんに相談すると確実です。
風疹ワクチンも、予防接種によって95%の赤ちゃんに免疫が付きますが、次第に低下するため、生涯に2回接種することが進められています。
予防接種の前後に注意すること

では、いざ予防接種を受けようとするとき、事前にチェックしておくべきことはあるでしょうか。
まず、赤ちゃんの体調をチェックしてください。
予防接種は、原則として体調の良いときに受けます。
当日受ける予防接種について、市町村からの通知やパンフレットをよく読んで、必要性や副作用について理解しておくと、当日スムーズに接種できます。
わからないことは、接種を受ける前にお医者さんに質問できるように、メモを作っておくのもいいかもしれません。
母子手帳の携帯、問診票への記入も忘れないでくださいね。
そして、接種後は、まっすぐ帰宅し、接種時の注意事項を読んで注意点を確認してください。
飲食は、念のため30分以上経ってからにしてください。
そして、過度な運動は控えるようにしてください。
入浴はOKですが、注射を打った部分は優しく洗うようにしてください。
予防接種が受けられない人
せっかく予約をして予防接種を受けるつもりでも、様々な事情で受けられない場合があります。
まず、明らかに発熱(37.5℃以上)している場合。
微熱でも体調不良ですから、予防接種は控えることになります。
先ほどもお話しした通り、予防接種は体調の時に行うのが原則です。
薬に対して、アレルギー反応を起こしたことがある場合も、注意が必要です。
迷ったら、お医者さんに事情を話して判断してもらいましょう。
予防接種の費用
では、予防接種にかかる費用はどれくらいでしょうか。
1歳を過ぎた乳児は、定期予防接種として麻疹・風疹混合ワクチンを接種することができます。
料金は公費負担がある場合、自己負担額は0円となります。
ただし、公費負担の有無やその額に関しては、お住まいの自治体によって異なりますので、ご確認ください。
まとめ
- 風疹は「三日ばしか」、麻疹は「はしか」
- 風疹・麻疹はともに予防接種でほぼ100%予防ができる
- 予防接種後の副作用には、発熱などのアレルギー反応が現れる場合がある
- 予防接種当日は、赤ちゃんの体調と持ち物、記入物をチェックする
- 体調の悪い場合は、予防接種は受けられない
- 接種後は、パンフレットなどの注意点をよく読み、激しい運動は控える
- 予防接種には、料金がかからない場合がある
赤ちゃんにとっては、人生初めての注射という不運に見舞われる訳ですが、これは赤ちゃんの健康と生命を守る大事な通過儀式です。
泣き叫ぶわが子を見て、つらい思いになるでしょうが、ここはじっと我慢してください。
注射が終わったら、頑張ったご褒美にギュッと抱きしめてあげるのもいいですね。
すべての赤ちゃんが、元気で健やかに成長されることを筆者も願っています。
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