
かかってしまうと辛い急性胃腸炎。
その大半は細菌やウイルスによるもの。
これからの時期、暑くなると特に菌やウイルスは繁殖しやすくなってきます。
夏といえばO-157などが有名ですよね。
またロタウイルスなども急性胃腸炎を引き起こす原因の大半を占めています。
急性胃腸炎にかかってしまった時、どんな症状が出てどんな対処をしたらいいのでしょう?
目次
急性胃腸炎を引き起こす原因となるものはたくさんある
急性胃腸炎を引き起こすウイルスの90%はロタウイルスと言われています。
ロタウイルスは特に冬場が活発で、冬になるたびたくさんの乳幼児がロタにより急性下痢症を起こしています。
また、細菌ではカンピロバクターがトップ。
他にもサルモネラや病原大腸菌、腸炎ビブリオやコレラ、赤痢といったものがあげられます。
夏によく聞くO-157は病原大腸菌の一種です。
急性胃腸炎の症状
突然の激しい嘔吐や下痢、腹痛が共通して挙げられる症状です。
何によって起こされたかで症状は変わってきます。
細菌性胃腸炎の場合
- 発熱
- 粘液状の便や血便、膿がまじった便
- 便を排泄してもまたすぐにトイレに行きたくなる
ウイルス性胃腸炎の場合
- 水様便(水のような便のこと)
- 発熱はあっても短期間で、1日で下がることがほとんど
- 脱水症を引き起こしやすい
このように、急性胃腸炎と一言で言っても、便の状態やその他の症状は違ってきます。
→熱も下痢もしてないのに子供が嘔吐した時の正しい対処法
→子供の熱が3日以上下がらない時の対処法
どう対処をしたらいい?
水分補給
一度にたくさん飲むのではなく、少量をこまめに摂るようにしましょう。
嘔吐が見られる時は特に、一気に水分を入れることで胃を刺激してしまい、嘔吐を誘発してしまいます。
こうなると逆に脱水症をひどくさせる結果に。
また冷たいものや熱いものも刺激となってしまうので、必ず常温で与えるようにしましょう。
食事
まず消化器官を一度休ませる必要がありますので、半日から1日ほど絶食する必要があります。
食事は症状が落ち着いてきたら、お粥など消化器官に負担がかからないものを選びます。
赤ちゃんの場合は、薄めたミルクをあげるようにしてください。
おかゆ以外にも食べられそうな場合は、煮込みうどんや柔らかく煮込んだ野菜スープなどで慣らしていきましょう。
また白身魚や豆腐、バナナ、リンゴ、じゃがいもなどは栄養がありつつ、消化器官への負担が少ないもの。
様子を見ながらこれらのものを出してあげてください。
逆に食べない方がいいのは、脂肪を多く含む肉や揚げもの、糖分を多く含むお菓子やケーキです。
これらは胃腸にとても負担をかけます。
また生野菜や繊維が多いものも消化しにくいものですので、負担をかけてしまいます。
ヨーグルトは腸への刺激が低く、乳酸菌なども含まれていて体に良いのですが、乳製品によってお腹を壊してしまう子には逆効果です。
お子さんの体質から判断するようにしてあげてください。
感染が広がらないように心掛ける
嘔吐物や便には細菌、ウイルスが含まれています。
必ずマスクをするなどして、自分や他の家族に感染が広がらないように気をつけてください。
ハイターなどによる消毒も効果的ですが、材質などの問題で使えない部分も多いので注意。
むやみに下痢止めを使わない
医師から許可が下りている場合は別ですが、素人判断で下痢止めや整腸剤は使わないようにしてください。
菌やウイルスによっては、なるべく早く体から出した方がいいものもあり、抗生物質などが処方されることもあります。
体にとって良くない菌を出そうとして下痢や嘔吐が起こっていますので、それをむやみに止めないようにしてください。
治るまでにはどれくらいかかる?
完治までは1~2週間ほどかかります。
症状自体が治まっても、菌やウイルスによっては1ヶ月近く便の中に排出され続けます。
症状が治まったからといって安心は禁物。
特に集団生活をしている子の場合は注意が必要です。
まとめ
とっても辛い急性胃腸炎。
子どもが嘔吐や下痢によってぐったりしている様子を見るのは親にとっては辛いものですね。
なるべく早く治してあげるためには、食事や水分などを適切に摂取させてあげることが大切です。
栄養を摂らせなきゃ!!と焦ってしまいますが、最初は水さえも戻してしまう時期があるほど。
無理せず、お子さんの様子を見ながら進めてあげてくださいね。
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