季節が少しずつ冬へと向かい始め、朝晩の温度差に体調を壊しがちですよね。
大人の私たちでさえ、温度調節に四苦八苦するほどですから、それは子供たちも変わりません。
体調を壊したことがきっかけで、病気が重くなることもありえますから。
「風邪かな?」と思いがちな「子供の吐き気や嘔吐」。
ふとした子供の異変を少しでも察知するきっかけになればと、「子供の吐き気」から考えられる病気についてみていこうと思います。
子供の吐き気、どんな時に起きるの?
子供の吐き気や嘔吐には原因が色々あります。
その中でも一般的にあげられるものが次の通りです。
これらは咳や熱などの症状は基本的にありません。
- 食べ過ぎや飲みすぎ・・・体が受け付けない分を嘔吐する恐れがある。
- 自家中毒・・・風邪を引き体調を壊したり、ストレスを感じたときになりやすく、突然腹痛になったり、嘔吐したりする。
こういった場合は、嘔吐前の食事量の多さ、疲れて元気がないなど、私たち親が目で見て症状を把握することが出来るものです。
その為、いきなりの吐き気に嘔吐してしまっても、その後、機嫌がよく元気になっていればそれほど心配はないようです。
大人と違い、胃がそこまで強くないので、少しの体調不良でも胃への負担は大きいのかもしれませんね。
- 急性虫垂炎・・・嘔吐して胃が空っぽになっても尚、嘔吐を繰り返す。
- 感染性胃腸炎・・・ウイルスが原因で、突然嘔吐を繰り返す症状表れ、更に下痢を催すので、脱水症状になりやすい。
人に移る病気で、冬場に特に流行する。
一度は耳にしたことがある名前かと思います。
熱がないというところから考えられる病気としてあげるなら、この2つが有力かもしれません。
けれど、実際に目の前でその状況に出くわしても、なかなか独断で症状を判断するのが難しいところがあるので、異変を感じたら、早めに病院に行くようにしましょう。
病院に行くべきか判断する基準は?

そうとは言っても、実際に目の前で苦しそうにしている子供を見て、病院に行くほどのものなのか?どうか、悩みどころですよね。
行く必要がないものがあるのも本当だし、むしろ早急な対応が必要なものがあることも事実です。
そこで、病院が必要な場合の症状をいくつかご紹介します。
- 元気がなく、ぐったりしていて、いつもと違う泣き方をする・・・脱水症状の傾向があり、体力の消耗が激しい
- 嘔吐の回数が多い・・・感染性の胃腸炎の可能性あり。
- 腹痛を伴って、下痢の症状もある・・・子供の年齢の低さによっては、軽い脱水症状を起こす可能性もありえる。
確実にここに紹介した症状が出ないといけないわけではありません。
子供はそれぞれですから、例えここに記されていなくても、気になるところがあるならば、病院での診察で早めの処置をすることが大切です。
子供の吐き気、嘔吐の対処法は?
病院へ診察に行くにあたり、応急処置は何かないのでしょうか?
対処の仕方によっては回復が早くなる事だって考えられますからね。
少しでも早めに回復するために、正しい判断をすることが大切です。
- こまめに水分補給をさせてあげる(脱水症状を防ぐために、体が吸収しやすいお茶やイオン水などが最適)
- 排泄物の処理と消毒(感染症を防ぐため)
- 安静にして、ストレスをやわらげてあげる(吐くことに対しての不安を取り除く)
体力の消耗を防いだり、感染症にならないためにしっかりと消毒すること。
症状を悪化させないために、出来ることを事前にしっかり調べておくと良いかもしれませんね。
尚、「水分が取れなくなった」「嘔吐が続く」といった場合は速やかに病院へ行きましょう。
大切なことは、適切な対応と安心感

子供が急に吐き気を催したら、慌てずに落ち着いて症状を見極めることが大切です。
- 何が原因なのか?
- いつから様子がおかしいのか?
- 何か変わったことはなかったか?
これらを踏まえて、自宅での対処法を実践しながら、子供の症状の変化を見て病院に行くかどうかを決めるとよいと思います。
もちろん、早急に病院で診察してもらってもよいでしょう。
ただ、1つ思うのは、適切な対応ももちろん大切ですし、それを怠ってはいけないと思います。
けれど、それよりも何より、苦痛を感じている子供にとって、お母さんがそばにいることも重要なことなんだと思うのです。
慣れない苦痛を感じ、体力も落ちている子供が抱える不安はとても大きいはずです。
それを少しでも癒してあげられるのは、やはりお母さんをはじめ家族でしょうし、そばで手を握ってあげるだけでも子供にとっては心強く感じるのではないでしょうか?
実際に、いざその状況になっても、出来ることは限られてしまうかもしれません。
けれど嘔吐してしまったことに動揺してあたふたしてしまっても、笑ってそばについていてあげてください。
それだけできっと子供も元気になれますから。
私も以前に息子が感染性胃腸炎で寝込んでいたときに、手を握って一晩中ついていたことがあったのですが、それは今でも息子も覚えているほどの思い出の1つになっています。
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