毎年何度か流行していると耳にする「おたふく風邪」。
症状の度合いも人それぞれですが、出来るなら早めの対応をして軽度の症状で済ませたいものですよね。
私も小さい時にかかって、長い期間学校を休んだ記憶があります。
そのことを考えても、出来れば自分の子供には大変な思いはして欲しくないなぁ、と思いますから。
そこで、初期症状にはどういったものがあるのか見ていきたいと思います。
目次
おたふく風邪はいったいどんな病気なの?
「おたふく風邪」とは、感染症の1つで「流行耳下腺炎(りゅうこうせいじかせんえん)」のことを言います。
この文字の通り、耳の前側の下にある耳下腺(唾液腺)が腫れることで頬がぷっくりとおたふくのように見えるために「おたふく風邪」と呼ばれるようになったとも言われているのです。
腫れ具合によっては更に痛々しく見えますよね。
そんな「おたふく風邪」は、ムンプスウイルスという麻疹ウイルスの一種が原因で起こるもので、感染している人との会話やくしゃみなどで飛沫感染し、感染力も非常に強い上、耳下腺や、下あごの下にある顎下腺に感染します。
そして、ウイルスは発症の1週間前から唾液の中に排出されて、腫れがなくなるまで体内に残ってしまいます。
ウイルスの名前もあまり聞きなれませんが、体内に感染してからの流れを見ると更に軽度で抑える方法があれば、ぜひ実践したいですよね。
流行時期も春から冬と、年間を通してあるものですから、対処法についてもその都度違うものなのか、知っておくと便利かもしれませんよね。
おたふく風邪の潜伏期間と初期症状

潜伏期間
「おたふく風邪」の潜伏期間は、一般的に2~3週間と言われています。
その中でも、感染力がとても強いのは発症より1・2日前から、耳下腺部が腫れ始めてくる発症後の5日。
数字を見ても分かりますが、インフルエンザウイルスなどに比べて、潜伏期間が長いのが特徴なんです。
その潜伏期間を経て発症するわけです。
初期症状
それでは、「おたふく風邪」の初期症状の見分け方について見ていきましょう。
一番分かりやすい症状としてあげられるのは<耳下腺の炎症で起こる腫れ>です。
それは、触ったら何かあるといったものではなくて、触ると痛かったり、顔の下が腫れているといった感じで表れます。
腫れは徐々に強くなっていき、耳下腺から顎の下まで腫れていくので、範囲が小さくなるどころか大きくなっていく場合や、耳を押して痛がるようであれば耳下腺が腫れている可能性があるので「おたふく風邪」と考えられます。
更にきっかけの1つとして、腫れによって、口の中やのどに痛みが伴うので、食欲不振になったり脱水症状にもなりやすい点も気付くきっかけになりやすいかと思います。
しかし、その症状の前に、以下のような風邪に似た症状が出始めることも覚えておきましょう。
- 筋肉痛
- 寒気
- 頭痛
- 首のこり・痛み
- 不快な気分になる
- 下痢・腹痛
- 38度以上の高熱(人によっては発熱しないこともあります)
咳や鼻水などの症状を伴うこともあるので、なかなか「おたふく風邪に感染している」と認識するのも難しいのが現状だったりしますが、もし周りで流行っているといった場合は、疑ってみるのが良いかもしれません。
おたふく風邪によく似た症状
初期症状に気が付くために、気をつけるべきこととして似た症状についても見ておきましょう。似た症状の感染症は大きく2つあります。
反復性耳下腺炎・・・耳の下が腫れることが特徴
<症状>
- 発熱はしない。
- 片方の耳下腺だけが腫れる
- 急に腫れあがって翌日から徐々に腫れが引いていく。
- 腫れが2日ほどで引く。
- 感染症ではないので、外出は問題がない
化膿性耳下腺炎・・・構内の細菌が唾液の入り口から入り込み発症。
<症状>
- 片方の耳下腺が赤く腫れて痛みがある。
- 炎症を起こしているため触ると痛く、頭痛が起こることが多い。
- 腫れが酷い人は、膿が分かることもある。
「おたふく風邪」は血液検査をすることで、感染しているかどうかを知ることが出来るそうです。
いずれにしても似た病気になっているのかを確かめる必要があるので、病院に行く必要はありますよね。
違いを見極める努力を。

「おたふく風邪」の症状には個人差があって、必ずしも全てが該当するとは言い切れませんが、知識として知っておくことは間違いではありません。
- 「おたふく風邪」がどういった病気なのか?・・・年間を通しておきる感染症であること。
- 初期症状でのちょっとした症状の表れ方・・・腫れているところを押すと痛みを感じることや、食欲が落ちること。
似た症状の病気とはどこに違いがあるのか?
こういったことを改めて知ることで、違いを見極める努力が大切だと思います。
それが子供の病気を和らげる手立ての1つだと思いますから。
おたふく風邪は一度発症すると体内に一生涯維持する抗体が出来るため再感染を起こすことはほとんどありませんから、ぜひこの機会に覚えておきましょう。
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