
春から初夏にかけて流行することが多いはしか。
まもなく時期が終わろうとしていますが、季節の変わり目で体調を崩しやすい時期なので、気が抜けませんね。
はしかは一度かかると、免疫ができるため生涯かからないと言われています。
しかし予防接種だけでは、幼児期しか感染を防げる効果が持続しないという説も。
実は私も1歳の時にかかったそうで、「予防接種の直前で、どこからもらってきたのか分からなかった」と母が言っていました。
いつどこでもらうか分からない感染症。
もしかかってしまったとき、適切に対処できるよう、症状や対処法について学んでおきましょう!
目次
麻しん(はしか)ってどんな病気?
麻しんは「麻しんウイルス」によって起こされる感染症です。
空気感染や咳などによる飛沫感染、手についた菌などからかかる接触感染などが主な感染ルート。
潜伏期間は大体11日前後です。
定期予防接種になっていて1歳から受けることができます。
予防接種をしない状態で感染してしまうと、重篤な合併症を引き起こす可能性も。
必ず1歳の時に1回、就学前にもう1回を受けるようにしてくださいね。
麻しん(はしか)の症状は?
咳、鼻水、発熱、目やにといった、風邪に似た症状
麻しんは風邪に似た症状から始まります。
「ただの風邪かな」と見過ごしてしまいがちですが、実はこの咳が一番の感染力を持っているんです!
保育園や幼稚園に通っている子は特に、「はしかが出ました」というお知らせが出た場合気をつけるようにしてください。
1度下がる熱。しかし再度高熱が出て、発疹が現れる
「よかった、熱が下がった」と思ったのに、また高熱が出て同時に発疹が出た…
ということがあった場合、麻しんを疑ってください。
発疹は白い斑点状で、ほっぺの内側にも発疹が出てきます。
4~5日ほど続く高熱、他の症状も悪化する
2度目の高熱はなかなか下がらず、4~5日続くために脱水症を引き起こす可能性が。
特に流行が暖かい時期ですので、特に水分補給はこまめに行うようにしてください。
また熱以外にも、目の充血や咳、鼻水といった症状が悪化します。
発疹が出た後、どのように対処したらいいの?
水分補給は少量をこまめに
発疹は口の中にも出るため、口の中が荒れ痛みを伴います。
そのため水分を摂ったり、ごはんを食べたりすることが困難に。
水分は一度に多く摂るより、少量をこまめに摂る方が効果的ですので、痛がる時は無理せずに少しずつ与えてあげてください。
基本的には風邪と同じ対処
麻しんに直接効果がある薬はありません。
これは風邪なども同じなのですが、麻しんは熱や鼻水、咳といったそれぞれの症状を和らげる薬が出されます。そのためお家での対応も、基本的には風邪と同じ。
しかし麻しんはとても感染力が強く、一緒に遊んだりするだけでうつってしまったり、近年ではエレベーターのボタンを介して成人麻しんが感染する例も。
家族も手洗い・うがいをかかさない、マスクをする、などといった対策を行い、家の外にウイルスを出さないように気をつけてください。
もし麻しんに感染したかもしれない、と思ったら
9ヶ月以上の子であれば、6日以内に「ガンマグロブリン製剤」という免疫製剤を注射すれば、ほぼ発症を抑えられると言われています。
ということは、咳などの初期症状が出てしまってからでは遅いので注意してくださいね。
保育園や幼稚園から感染者の報告が出た時や、この前遊んだ友だちがかかった、という場合自分の子どもにもうつっている可能性がある時に効果があります。
しかしこれは免疫製剤ですので、必ず医師から十分な説明を受けることが必要になります。
医師の話を聞いて、納得できたら打ってもらうようにしましょう。
まとめ
合併症として肺炎や脳炎を起こす可能性もある麻しん。
最近では大人の間でも、成人麻しんが流行しています。
欧米や韓国ではすでに撲滅されているため、日本は「麻しんの輸出国」と海外から揶揄されることも…
それだけ恐ろしい感染症ということを意識して、できるだけ早く予防接種などの対策をするように心がけてくださいね!
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